<こけし千夜一夜物語ブック版発行中! 第9,10巻発行>

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第646夜:友の会9月例会(R5)

Reikai2309_omiyage 昨24(日)は東京こけし友の会の9月例会があった。暑さも一段落した中で、30名ほどの出席者とリモートで10名ほどの傍聴者があった。リモートでの招待工人は土湯系の近野明裕工人。午前中の用事で多忙の中、色々なお話をしてくださった。おみやげこけしは、その近野さんの4種。ギャラリーも近野さんが属する加藤屋のこけしを鈴木会長が解説された。新品頒布こけしは5工人6種類、入札こけしでは戦前の大沼健三郎が注目を集めた。

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第645夜:古品の魅力(岸正男)

Masaok_s14_kao ここのところ友の会関連の作業に時間をとられ本ブログの更新に手を付ける時間が取れなかった。そんな折、岸正男の古品こけしの紹介があり、原物を見に行ってきた。鳴子のこけし(特に古品)であれば気になる筆者にとの話であった。入手を目的に古品を見る場合は、大いなる期待と若干の不安にかられるものである。出てきたこけしは保存が良く、全体に古色は付いているものの退色も無く、緑の色もしっかり残っていて十分に満足のいくものであり譲って頂くことにした。今夜はその紹介である。

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第644夜:友の会創立70周年記念会(2)

Tomo70_kimura_kao 今夜は、27日に開催された東京こけし友の会創立70周年記念例会で頒布された新品こけしの紹介である。コロナ禍で例会での新品こけしの頒布は少なくなっていたが、この記念例会に向けて入手難の工人からも記念になるようなこけしを作っていただいた。また、人気の阿部進矢工人からは帽子こけしと木地玩具各種が送られてきた。いずれも普段は作らないような珍しい型のこけしであり、出席した会員を喜ばせた。口絵写真は、木村敦工人の70周年記念こけしの表情である。

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第643夜:友の会創立70周年記念会

Tomo70kinenkai_ribon_20230828213201 昨27日(日)、東京こけし友の会の創立70周年記念会(例会・懇親会)が東京文具共和会館で開催された。朝からの猛暑の中、木村敦工人、吉野誠二工人、中根大阪こけし教室会長、矢田前名古屋こけし会会長を始め、60名を超える方々が参加された。コロナ禍で30名台の出席者が続いた中で、久し振りの大盛況となり椅子の追加を行うほどであった。13時30分から特別例会が始まり、記念こけしを作ってくれた弥治郎系の木村工人や新作の玩具を持参して参加いただいた吉野工人からお話を伺い、本例会のために特別に用意された新品こけしの頒布、古品多数を含む優品の入札などで参加者は大いに楽しむことが出来た。その後、鈴木会長が記念こけしにちなんで弥治郎系こけしの歴史を多数の古品を展示して解説して第一部は終了となった。次いで、会場を2階に移しての懇親会となり、こちらにも40名を超える方々が参加された。口絵写真は、参加者に受付で配られた名札用のリボンが付いた豆こけし。大きさ2寸で弥治郎系の池内潮音工人が作って下さり形や描彩の異なる数種類のものがあった。

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第642夜:斉一さんの斎古型

Se1o_kogata_kao 鳴子の岡崎家のこけしは典型的な鳴子こけしと言って良いだろう。戦後の鳴子こけしに広まった所謂「鳴子共通型」のこけしは、岡崎家のこけし特に胴の菱菊模様を手本にしたものと言われている。温和で品格のある表情も一般受けの良いものであり、売れ行きも良かったのであろう。そのためか、斎から斉司、斉一と引き継がれたこけしは変化に乏しいのが玉に瑕であった。先日、ヤフオクに2本ペアで斉一こけしが出品されていたが、内1本はよく見かける斉一こけしとは趣が異なり興味を持った。それでも応札者は他に無く、最低価で落札された。今夜は、その斉一こけしを見てみたい。

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第641夜:幸兵衛のこけし

Kobe_s9botan_kao7月の友の会例会では、ミニギャラリーとして「幸兵衛と伊太郎」と題して所蔵の幸兵衛と伊太郎のこけしを展示して簡単な解説を行った。伊太郎のこけし(大小2本)は本ブログで紹介済だが、幸兵衛のこけしは未紹介なので、改めて紹介したいと思う。幸兵衛も伊太郎も津軽系の希少こけしであり所蔵することを考えたことはなかったが、運良く巡り合わせで国恵志堂にやってきた。口絵写真は幸兵衛の表情である。

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第640夜:友の会7月例会

2307reikai_toshinari 一昨日の23日(日)は東京こけし友の会の7月例会があった。前日に梅雨が明けての大暑ということもあって、年配者がやや少なめで会場出席者は30数名であったが、初めて参加の方が4名もあったのは嬉しいことであった。リモートからは津軽系の阿保六知秀工人と正文工人が参加されて大いに盛り上がった。おみやげこけしは肘折系の吉野誠二工人で、4種類を依頼したが何と10種類も作ってくれた。口絵写真は早坂利成工人の豆こけし・独楽入りのエジコ。ミニギャラリーは阿保工人にちなんで「幸兵衛と伊太郎」であった。

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第639夜:昭二の初期作2

Syoji_16sai_kao 活動の大半が戦後である鳴子の桜井昭二は戦前作が残っている稀な工人でもある。14歳頃から木地挽き・描彩を始め、当初は父万之丞を模したこけしであった。戦後は伯父大沼岩蔵の弟子となり、岩蔵こけしを継承して鳴子の中心的な工人として活躍したことは周知の通りである。戦前の万之丞型は、眼点の大きな愛らしいこけしであり、kokeshi wikiにもその手の作例が載っており、同手の筆者蔵は第494夜で紹介している。ところで、先日ヤフオクに出た16才との記載がある昭二のこけしは面描の雰囲気が異なるものであり気になって入手した。今夜はそのこけしを紹介しよう。口絵写真はその表情である。

 

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第638夜:久し振りの友の会例会

Reikai2306_hati 先週の日曜日(25日)の友の会例会はコロナ禍から復帰して3回目の出席であった。前2回では特にこけしの入手は無かったが、今回は抽選順が最初になったので新品のこけしも久し振りに入手することができた。例会には吉野誠二工人が出席され、昭一師匠との昔話等を話され大いに盛り上がった。コロナ前には毎回例会報告を本ブログに掲載していたが例会出席が出来なくなってからは止まってしまっていた。その間に若手の幹事がインスタグラムに出品こけしを掲載してくれるようになり、そちらにお願いすることにした。今後は紹介したい時に随時掲載したいと思う。今夜は今例会での入手品を紹介しよう。口絵写真は中里香織工人の胴模様の蜂である。

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第637夜:「辞典」のこけし(佐藤菊治)

Kikuji_s10_kao 最近のヤフオクには、著名なこけしの文献に載っているこけしがしばしば出てくるようになった。こけしの図録には多くのこけしが掲載されているから、今後もこのようなことは増えていくのであろう。今夜紹介する佐藤菊治のこけしも「こけし辞典」の他に、平凡社カラー新書39「こけしの旅」にカラーで掲載されており代表的なこけしの1本に入るものなのであろう。実はこのこけしに筆者は因縁があり、そのことからも是非入手したこけしであった。口絵写真はその表情である。

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