第585夜:佐藤正吉のこけし(中ノ沢時代)

Syokiti_naka_kao コロナ第7波と酷暑の中で8月を迎えた。本ブログで紹介しようと思っていながら、たまたま忙しかったりしてそのままになっているこけしがある。そういったこけしの中から、今夜は昨夜の正吉ダルマとの繋がりで、佐藤正吉のこけしを取り上げてみた。正吉のこけしは好きなこけしなので気に入ったものをチャンスがあれば入手している。正吉のこけしは遠刈田時代、中ノ沢時代、登別時代に分けられるが、今夜のこけしは中ノ沢時代のものである。

 

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第584夜:正吉ダルマの秘密…

Syokiti_daruma_kao 大原(佐藤)正吉のこけしは好きなこけしの一つで、各年代のものを集めている。ひと月ほど前のヤフオクに、その正吉のダルマが出ていた。もちろん戦前の作ではないが、正吉のダルマは持ってなく、しかもその堂々たる風情に魅せられて入手した。競争相手は一人しかなく、出品価の千円に200円を足した価格で落札できた。送られてきたダルマは思ったよリも大きく、そのまま飾り台の上に乗せておいた。そのダルマの秘密に気付いたのは一昨日、ダルマを倒した時であった。今夜はその秘密を明かそう。口絵写真は正吉ダルマを斜め上から見たところである。

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第583夜:「国恵志堂ブックス」第5回配本

Umeki_book_cover2 「国恵志堂ブックス」の第5巻は「梅木父子のこけし」を発行した。梅木さんとは私家版「梅木修一の岡長型」(平成13年8月発行)を作成した時から親しくお付き合いさせて頂いている。その修一さんも90を超え、頭はしっかりしているが身体の方は大分弱って来たようだ。前作から大分日が経ち、娘の直美さんも立派に成長したので、お二人のこけしを中心に纏めた。出来上がった本を見て頂き、お二人に喜んで頂けたのが何よりの喜びである。令和4年6月20日発行。口絵写真は、その表紙である。

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第582夜:日の丸丹頂…(栄五郎)

Ei5ro_hinomaru_atama 2か月程前に栄五郎昭和初期の定寸良品を入手したが、今回それと近い時期の小寸(ペッケ)がヤフオクに出てきた。出品者は前回と異なるが、同じように保存の良い良品である。前回の8寸とペアで並べてみたく、またまた手を出すことになってしまった。小寸という事もあってか、前回作に比べて程よい価格での入手となった。並べた結果は想像通りのお似合いさん。保存の良い戦前こけしをペアで眺める至極の時間を味わうことができた。口絵写真は、頭頂部のベレー模様。

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第581夜:虎吉のアヤメこけし

Torakiti_ayame_kao 2週間ほど前になるが、ヤフオクに表情の良い土湯系こけしが出品されていた。その形体と描彩から、虎吉か二代目虎吉の作ではないかと思ったが、胴底に署名は無く、工人を連想させる記載もなかった。気になったのは、胴中央に大きく描かれたアヤメの模様。そこで、Kokeshi wiwkiの虎吉の項を見てみると、昭和16年の作として数本のアヤメ模様のこけしが載っていた。しかしそれらのこけしはいずれも潰し目で胴底には「佐久間虎吉/岩代川俣」のゴム印があると言う。また、アヤメの形状もやや異なるようだ。結局、工人名は特定できないままに入手することとなった。その後、工人も判明したので報告しよう。口絵写真は、その表情である。

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第580夜:福寿の墨絵こけし

Fukujyu_sumie_kao 先日のヤフオクに福寿さんの墨絵こけしが出ていた。描彩を墨だけ(口など一部紅を使うこともある)で描いたこけしがあることは知られており、福寿さんの墨絵こけしも以前は手元にあった。昔から人形や玩具の類として作られてきたこけしは、赤を中心とした明るい色彩で飾られているのが当たり前である。その用途から墨絵こけしが色彩こけしより売れるとは考えられず、工人も愛好家からの依頼など特別の理由があって作ったものだろう。墨絵こけしは弔事に使われるというようなことを聞いた覚えもある。筆者も普通は墨絵こけしを入手しないが、他ならぬ福寿さんの作であり、昭和30年代の作で見所も多々あるために入手した。口絵写真は、その表情である。

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第579夜:昭二さんの西田型

Syo2_nishida_kao 今夜も、桜井昭二さんのこけしの話である。昨夜の民之助型から少し遅れて今回のこけしがヤフオクに出品されていた。黄胴に真っ赤な車菊が3輪、先ずはちょっと派手かとも思われる胴模様に目が行った。岩蔵型を中心に多くの型を擁する昭二さんのこけしであるが、高勘系に傾注していた筆者の蔵品には永吉型を除いてそれほど多くの作がある訳では無かった。今回の出品作は大きさ、出来栄え、保存状態のいずれもが良好であり食指を動かされたが、胴底に書かれた「西田型」という書き込みが気にかかった。そこで、西田著「原郷のこけし群」の鳴子系の頁を括ると、出品作と同じ作風の岩蔵こけしがあるではないか…。今夜はその西田(岩蔵)型こけしを紹介しよう。口絵写真は、その表情である。

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第578夜:昭二さんの民之助型

Syo2_tami_kao 先日のヤフオクに桜井昭二さんの珍しいこけしが出ていた。その独特の形体・描彩から、遊佐民之助型のこけしだと分かった。昭二さんの民之助型と言えば、ずーっと昔に友の会の例会で頒布されたことを思い出した。その時には購入したが、その後手放してしまい今は手元に無かった。その頒布の記事がこけし手帖に載っていたことを思い出し、手帖のバックナンバーの記事タイトルを「民之助」で検索したが見つからない。仕方なく、昭和50年代の手帖を1冊ずつ括って記事を探した。こけしの写真を手掛かりに手帖の頁を捲っていくと、ようやく昭和54年3月号に見つけた。その記事タイトルは「鈴木庸吉こけしの発見」となっている。これでは、民之助ではヒットしないはずだ。今夜は、その昭二さんの民之助型こけしを見て行きたい。口絵写真はその表情である。

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第577夜:佐久間義雄(二代目虎吉)のこけし

Tora2_s34yoshio_kao 筆者がこけしの収集を始めた昭和40年代後半頃には、二代目虎吉のこけしは入手難になっており、デパート等の展示・即売会では抽選品となっていた。その二代目虎吉のこけしも今では格段に安価になっており容易に入手が可能となっている。そんな二代目虎吉こけしの中でも、義雄名義(署名)のものは依然として高値で入手も容易ではない。製作数が少ないということが大きな要因なのであろう。戦後のこけしは沢山作られたこともあって今ではその多くが安価で容易に入手できるようになったが、一部の定番こけしは相変わらず人気があって高価になっている。義雄名義のこけしもその中の一つという事が出来るだろう。口絵写真は義雄こけしの表情である。

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第576夜:佐久間虎吉のこけし

Tora_s34_kao 土湯系湊屋の佐久間虎吉は浅之助の7男、由吉を長男とする佐久間兄弟の末弟である。名立たる兄弟の中では若いだけあって清新な魅力に溢れたこけしを作った。古い時代のこけしは不明で、残っているこけしは昭和15年以降のものが大半である。戦後のこけしは当初は世の中の風潮に乗った新型っぽい甘いこけしであった、30年代後半に入って収集家からの勧めで自身の戦前のこけしを復元して復調し、収集界に喜ばれた。先週、ヤフオクに虎吉の息子義雄のこけしが出品されていた。「義雄」署名のこけしは少なく人気もあって入札価はみるみる上がっていった。そんな折、ヤフオクには虎吉のこけしも出品されていた。義雄と同じ大きさでよく似たこけしである。即決となっていたので、少し高いとは思ったが入手した。口絵写真は、その虎吉こけしの表情である。

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