高橋武蔵の戦前・昭和一桁台のこけしは目の位置が低い所謂「下目」が特徴である。この下目、愛らしさの根源ともなり大きな魅力ともなっている。一方、その位置や描線・筆致によって表情には微妙な変化が表れ、その違いもまた見どころとなっている。その下目は息子の正吾さんに引き継がれて「高勘」を代表する表情ともなって目にする機会も多い。先日ヤフオクに出品された武蔵の下目は特に素晴らしい出来栄えで何とか入手できたのは有難かった。今夜は武蔵のその下目のこけしを紹介しよう。口絵写真はその武蔵の表情である。
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ひと月半ほど前、ヤフオクに阿部正義工人の大きなダルマの中に沢山の小物玩具が入った「ダルマ入れ子」が出品されていた。正義さんのこの手の細工物としては「打ち出の小槌」が知られており、筆者も所蔵している(第220夜参照)。しかし、このようなダルマ入れ子は見たことが無く注目していた。結局見送ってしまったが、玩友のS氏が入手されたので、お借りして紹介したい。口絵写真はそのダルマの顔である。
天正(天野正右衛門)のこけしも数は多くは無く珍しい部類に入ると思われる。特に戦前の角張った大頭のダイナミックなこけしは筆者も渇望の最右翼である。戦後作では昭和22,3年の所謂稲杭こけしと岡崎家木地の30年代のものが少数知られている。胴模様は菊と楓が多いがロクロ線や牡丹模様もあるようだ。今回ヤフオクに珍しい牡丹模様が出てきたので入手した。口絵写真はその表情である。
蔵王系に斎藤松助という工人が居ることは知っていたが、その作るこけしについては戦後の丸頭で目尻がやや下がり気味の温和なこけしという印象しかなかった。そのため所蔵するまでには至らなかった。ところが先日ヤフオクに出た松助のこけしは角張った黒頭で、切れ長の鋭い瞳が凛々しいこけしであった。これは現物を見てみたいと入札に参加し激戦を制して入手することが出来た。今夜はそのこけしの紹介である。口絵写真はその表情である。
3月末に浅草の「ふるさと交流ショップ台東」で展示・販売会を行った柿澤是伸さんは、以前に頼んでおいた国恵(筆者)所蔵の大沼けさのこけしの写しを作ってくれて来た。今夜はその話をしよう。是伸さんはここ数年けさの型に力を入れており、幾種類かのもの作っているので、その軌跡を辿ってみようと思う。口絵写真は、今回作ってくれたけさの型(写し)の表情である。
昨19日(日)、友の会の4月例会があった。通常、例会は第4日曜日であるが、今回は会場の都合で第3日曜となった。4月例会は総会があるため、新品頒布が無い、第二部の鑑賞会も無いなど通常の例会とは異なること、また東京では夏日となったことなども重なって25名という少な目な参加者となった。会長挨拶、こけし界ニュース、入札・抽選を含む中古品の頒布と続き、第二部の総会は20名の出席での開催となった。口絵写真は、入札で入手した佐藤正一の表情。
昨19日より、「ふるさと交流ショップ 台東」(浅草、千束通り商店街内)にて柿澤是伸さんの展示・即売会が開催されているので、本日午後に出掛けてきた。昨日の初日は雨の中、入り口前に長い行列が出来たそうだ。例年この時期の是伸展は千葉そごうが恒例となっていたが、今回は千葉から都内に移っての開催となった。口絵写真は、だた一つ残っていたパンダこけしである。
22日(日)に東京こけし友の会の3月例会があった。3連休の最終日にあたり、また気候も良かったこともあってか40名程の方々が集まった。リモートでの参加工人は鳴子の松田大弘さん。長髪で芸術家風になっており、こけしに関する想いを語られた。新品頒布は4工人。入札、抽選を含む中古こけしの頒布も良品が並んだ。ミニ・ギャラリーは大弘さんにちなんで鈴木庸吉のこけしが紹介された。第二部の持ち寄り鑑賞会は「本荘のこけし」で8工人の作品が賑やかに集まり、楽しい語らいに花が咲いた。口絵写真は河村音次郎の頭頂部である。
一昨日(22日)、東京こけし友の会の2月例会があった。春を思わせる暖かさの中、40名の出席者があった。リモートでの招待工人は遠刈田系の新進気鋭、高城慧(たかぎけい)工人。ミニギャラリーは目黒幹事から、佐久間由吉の家紋こけしが紹介され、関心を呼んだ。新品こけしは4工人の力作、入札こけしは厳選された秀作10本、抽選こけしにも珍しいものが並んだ。第二部の持ち寄り鑑賞会は弥治郎系の佐藤伝喜工人が対象で、50本を超える作品が集まり、大いに盛り上がった。口絵写真は佐久間由吉の頭頂部の珍しい様式。
戦後の新型こけしの隆盛から伝統こけしの復活を目指して、復元(写し)の製作が盛んになったのは昭和30年代に入ってからである。昭和27年の高橋盛・福寿による勘治型、同31年の岡崎幾雄による栄治郎型の製作がその先駆けであった。以来、この復元品がコンクールでも上位入賞を受けることが多く、今でも多く作られている。復元こけしを手にすると、その元になるこけし(原)が知りたくなり、出来れば手に入れたと思うのはコレクターの性とも言えるであろう。今夜は先日入手した高橋市太郎のこけしと小林定雄のこけしを紹介しよう。
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