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第37話:30年型の終焉・・・ (s38_39)

S38_20200720131601 ここまで、昭和20年代末から30年代にかけての「普通型」についてその変遷を紹介してきたが、それも今回で終了。福寿の普通型はその後も続いていく訳だが、その様式は大きく変わっていく。その意味から、これまでのこけしを「30年型」として、その終焉とすることにした。この30年型を総覧すると、その変化は結構大きかったと言える。福寿にとっては、この昭和30年代は、新型こけしの時代と言っても良いのかも知れないが、その陰で勘治型や普通型の旧型こけしもしっかりと引き継がれていたことが確認できる。

S38

さて、こちらは昭和38年のこけし。前回のこけしも38年になっていたから、こちらは38年の後半頃か、この38年の変化は結構大きかったと言えるだろう。大きさは1尺。胴は太く、昭和36年作(第34話)の1尺にほぼ近い形態となっている。このこけしでは、眉と上瞼の描線が太く力強い表情になっているのが分る。また、鼻は湾曲の浅い猫鼻で口は二筆の紅口であるが、二筆が離れているのが大きな特徴で、この口の描き方は昭和40年代にも引き継がれていく。胴の菊模様は前回からと同様で、横菊(上)、正面菊(下)とも花弁の離れた様式となっている。なお、前回無くなっていた肩上面の細い赤ロクロ線は復活した。

S38s39

こちら、38年から39年の3本である。左は胴底に「38.6.14」の鉛筆書きがある。右は39年作で、頭が横広の丸型となり眉・目の描線は左2本ほどには太くない。

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