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第49話:昭和40年代前半 (s43 s45)

S45 昭和30年代の末から40年代の初めにかけてピークを迎えた福寿の勘治型は、40年代に入ると落ち着いた作風となるが、半ば頃からは原寸の大きさがやや小さくなり、胴の形や色彩にも変化が見られるようになる。

S43s45_20200902193101 S43s45

こちら、左は昭和43年頃で、大きさは尺1寸5分。前回作(s41)から作風に変化は無いが、勘治型の特徴の1つである緑の太いロクロ線が一層細くなり、全体から受ける迫力はやや弱くなった。眉の描線にも勢いが無く、目も水平で細くなったため、おとなしい表情になっている。ピーク期の後の落ち着いた時期の作品と言える。蕾の萌から茎が伸び始めるのも、この頃からである。

右は昭和45年10月で、大きさは尺1寸2分。左と比べて胴が短くなり、肩が張って胴中の反りが大きくなった。形が変わったと言ってよいだろう。眉に勢いがあり、目は左右とも目尻が吊り上がり、きつい表情となっている。これまでの福寿の勘治型では、上瞼と下瞼が目頭と目尻の所できれいに繋がっているのだが、本作では上瞼が長くなっていて下瞼の上に重なっている。二輪の正面菊は大きく豊かに描かれるようになったが、筆が細いために花芯の周りの空白部も大きくなっている。赤の色が薄くオレンジ色に近くなった。

 

 

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