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2006年9月

第14夜:信雄さん訪問

Nobuo_naoji_s53kao またまた思い出話である。昭和53年正月の高島屋のこけし展では、遠刈田の我妻信雄さんも実演のために上京されていた。私は早速、描彩している信雄さんのところに行き、しばし流れるような手つきを眺める。出来上がった5寸ほどのこげすは木肌が黒ずんだ光沢を放っていた。聞いてみると材料は「イチイ」の木だと言う。飛騨高山の名産となっている「イチイ一刀彫」に使われる木材で、こけしに使われるのは非常に珍しい。早速1本を求め、ついでに遠刈田訪問の約束をする。

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第13夜:大量の古品がネットに出品

Takezo_s15kao さて第13夜は話題を変えてオークションの話である。9月20日に締め切りを迎えたネットオークションに興奮を覚えたこけし愛好家は少なくなかっただろう。何しろ、非常に状態の良い戦前の古品が一挙に104点も出品されたのだから・・・。出品者は京都の和製アンティーク「モンク」という古物商、誰のコレクションかは定かでないが、文献等では知られていなかった作品群である。

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第12夜:福寿さんとの付き合い

Fukujyu_konarugo_s53kao 前夜の続きである。翌53年正月、福寿さんは東京高島屋デパートの新春こけし展に実演のため上京し、私は再び話しをする機会を得た。実演中で客も多く長い話は出来なかったが、福寿さんは私のことを思い出してくれたようである。そこでは盛古型のねまりこを買い、後日古鳴子型のこけしを求めた。

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第11夜:福寿さんとの出会い

Fukujyu_sakariko_s52kao 第11夜も福寿さんのことである。昭和52年5月5日、この日私は白石の「第19回全日本こけしコンクール」の会場で並んでいた。このところ毎年のように5月連休には鳴子を訪問していたが、昨年の訪問で福寿さんのこけしが一通り揃ったので、今回は前から行きたいと思っていたコンクールに出掛けてみたのである。開会の前から、審査作品を求めるための長蛇の行列が出来ていた。

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第10夜:福寿こけしを求めて

Fukujyu_kanji_s50kao 第10夜は福寿こけしの思い出話である。昭和48年3月、私は前年に引き続き鳴子を訪れるも福寿さんのこけしは棚に無かった。その年の夏にも再度鳴子を訪問し、福寿の店を覗いたが、福寿さんが店頭で実演をしていたもののやはり売り物のこけしは無かった。2度も無駄足を運んだことで、ようやく福寿さんのこけしの入手が現地でも難しいことが分かってきた。

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第9夜:遠刈田系こけし

Nobuo_naoji_s47kao 第9夜は遠刈田系こけしの話である。本格的にこけしを集めだして1年ほどが経ったが収集の中心は鳴子系のこけしであり、遠刈田系のこけしは佐藤英太郎さんと佐藤文吉さんのが1本ずつあるだけであまり興味のない系統であった。そんな私の目をガツンと目覚めさせてくれたのが我妻信雄さんと大沼昇治さんのこけしである。

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第8夜:民芸品店廻り(2)

2torakiti_asanosuke_s47kao 第8夜は前夜の続きで民芸品店廻りの話を続けよう。鷺宮に「たつみ」というこけし専門店があることはこけし関係の書物で知っていたが、なかなか訪れる機会がなかった。そしてようやく出掛けたのは、この年の7月1日である。表通りから細い道に少し入った所に店はあった。

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第7夜:民芸品店廻り(1)

Tikara_sei_s47kao_1 3月の鳴子旅行で11本のこけしを入手したものの、この時点での収集本数は23本に過ぎず、こけしを手に入れたいという欲望はつのるばかりで、書物で知ったこけしを扱う民芸品店を訪ねる事になった。

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第6夜:初めての鳴子

Morio_kanji_s47kao_1 第6夜は初めての鳴子の旅の話をしよう。鳴子のこけしに魅せられていた私は、とうとう本拠地の鳴子温泉を訪ねることになる。こけしに寄せる想いは熱く、大学の春休みを利用して得意の夜行日帰り旅行を決行した。日にちは昭和47年3月26日、くしくも私の22才の誕生日であった。鳴子温泉は2年前の東北縦断ツーリング以来である。

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第5夜:本格的な蒐集開始

昭和46年9月に鹿間時夫氏監修による「こけし辞典」が発刊された。この本はこけしの百科事典のようなもので、こけしに関するあらゆる情報が載っており、私は手垢で紙面が黒くなるほど繰り返し繰り返し読んだものである。こうしてこけしに関する知識も増えてくると実物のこけしが欲しくてたまらなくなる。

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第4夜:初めての蒐集の旅

Hiromichi_s47_kao_1 さて第4夜である。こけしに興味を持ち本格的に集めようと決めてからは、こけしに関する文献を読むのが楽しみとなった。「系譜」の次に買ったのは「こけし鑑賞」、鹿間氏の解説文を読みながら、何度も何度もこけしの写真を眺めていた。中でも斉藤太治郎・弘道のこけしには特に魅せられた。

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第3夜:こけし蒐集のいきさつ

さて第3夜は旅から戻ってからの話である。私が初めての長期ツーリングから帰宅すると前後して、鳴子のこけしも到着した。それから暫くの間は他の民芸品と一緒に棚の一角を飾っていた。色々な民芸品が集まってくるにつれ、何でもかんでも集めるのではなく何かに的を絞って集めようと思うようになった。

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第2夜:こけしとの出会い

第2夜は私のこけしとの出会いを振り返ってみたい。

大学入学と共にサイクリング部に入った私は、以来自転車による旅行(ツーリング)に熱中し出した。昭和45年春の事である。その年の夏、私は初めての長期ツーリングとして東北地方を縦断する計画を立てた。青森から仙台まで東北の山間部を6泊7日で走り抜けるというものであった。

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第1夜:プロローグ

Fukuju_kanji_kosaku_kao_2 アラブの千と一夜の物語を綴った「千夜一夜物語(アラビアン・ナイト)は私が高校生時代に胸をときめかせながら読んだ物語である。今までに集めたこけしやこけしに纏わる諸々の事柄を整理して今流行のブログにして見ようかと考えていたが、そんな折、ふと青春時代の「千夜一夜物語」が浮かんできたのである。そして大胆にも「こけし千夜一夜物語(コケシファン・ナイト)を作ろうと思ってしまったのである。千夜一夜物語は1日(1夜)1話であるから、毎日更新したとしても2年と9ヶ月程かかる計算となる。これから先何年かかるとも知れない夢のような話なのである。また、1話で1本のこけしを話題にするとしても千本のこけしについて語らなければならない。こんなことは誰も挑戦しそうもないと思うと逆にやってみたいという気持ちにもなるのである。どこまで続くか分からないが、残りの人生のライフワークとして取り組むことにした次第である。

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