第8夜:民芸品店廻り(2)
店は間口は広いが奥行きはあまりなく、地面より一段高い畳敷きのスペースに大小様々なこけしが立ち並んでいた。佐藤巳の助、昭一親子のこけしが多かったと思う。この時は、「たつみ」のご主人の話を色々と聞きながら結局、2代目虎吉さんの浅之助型8寸を1本購入した。しかし、鷺宮時代のたつみにはこの時しか行っていない。価格が他の店に比べると高かったのが、まだ学生の身の私には痛かったのかも知れない。もっと通っていれば良いこけしが入手できたのにと、今思うと残念な気がする。
この年には他に備後屋にも3回行っているが、めぼしいこけしは入手していない。まだまだこけしを見る目がなかったためであろう。佐藤英太郎も一本買っているが、出来は良くない。この時期の英太郎はこの程度のこけしを作っていたのだろうかと思ってしまう程である。
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