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第3夜:こけし蒐集のいきさつ

さて第3夜は旅から戻ってからの話である。私が初めての長期ツーリングから帰宅すると前後して、鳴子のこけしも到着した。それから暫くの間は他の民芸品と一緒に棚の一角を飾っていた。色々な民芸品が集まってくるにつれ、何でもかんでも集めるのではなく何かに的を絞って集めようと思うようになった。

民芸品の本を見ていると、こけしにも色々な種類のある事が分かった。あの鳴子のこけしを見ると底に作者(工人)の署名らしきものが書かれている。但し、達筆のためはっきりと読みとれない。そこで、本屋にこけしの本を買いに行った。最初に買った本は確か「こけし美と系譜」であったと思う。その他数冊のこけしの本が店にはあったようだ。鳴子のこけしという事で鳴子系のこけしの頁を探してみたが、同じこけしはなかなか見つからない。工人の系譜や後ろの説明文を読み、ようやくそのこけしが岡崎仁治さんの作である事が判った。良く見ると確かに胴模様の描き方は同じ様であるが、顔の表情は大分違うように思えた。「系譜」掲載のこけしは昭和41年作とあり、4年余りで顔の描彩がかなり変わっているように思えた。ともあれ、私の収集第1号のこけしは岡崎仁治さんのこけしという事が判り、以後こけしを集中的に集めようという決心がついた。ところがこの記念すべき収集第1号のこけしは、その後の引越などの際にどこかに紛れ込んでしまったようで見つからなくなってしまった。

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