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第23夜:「ひやね」の展示会

第23夜は「ひやね」の展示会の話である。作17日、午前中の仕事を終えて、書肆「ひやね」で開催されている「米浪コレクション厳選30本展示会」に出掛けた。午後3時少し前に着くと、既に多くの常連さんの顔が見える。今回は展示会だけであるが、これだけの古品コレクションが東京で纏めて見られる機会は稀であるため、こけし愛好家の関心は高いと思われる。

Komenami_sakari 名品30本は、いつもは入札品が置かれている棚に1本ずつ並べられてガラス戸が閉めてあり鍵がかけられていた。そのため残念ながら写真はガラスが反射してはっきりと写らず断念した。生の写真集をぜひ発行して貰いたいものだ。展示されたこけしは流石に迫力満点であった。横の棚には最近のこけし(と言っても昭和40~50年台の中古品)が並んでいるが、全くの別世界という感じであった。30選のこけしにはそれぞれに深みがあり、比べると最近のこけしは薄っぺらなものに見えてしまう。「1本手に入るとしたらどれにする?」などと、皆真剣に、そして和気藹々に鑑賞している。筆者個人的には、小原直治が一番気に入った。集中度の高い気品のある表情は、何本かある直治の中でも随一であろう。しかも保存状態が素晴らしい。他のこけしにも言えることだか、それなりに古色は付いているものの色落ちは殆どない。土湯系、鳴子系の作品が多かった。土湯では浅之助、弁之助、作蔵、キンに太治郎。特に作蔵と弁之助は迫力は凄かった。鳴子ではけさの(3本)、幸八(2本)、盛(2本)、勘四郎、民之助、誓、宮本永吉。その他では、蔵王の栄治郎と長次郎(2本)。野治郎の栄治(2本)、遠刈田の庄七、正吉、肘折の喜代治など。複雑な胴模様と異様な表情の九蔵の人気も高かった。(工人名は筆者の推測も含む)

また今年6月から4ヶ月間、仙台の「カメイ記念展示館」で開催される「一金会これくしょん展」に出品されるこけしの写真も見せて頂いた。一金会のメンバが苦労して蒐集した珠玉の作品、約600本が2期に分けて展示されるとのこと。珍しい作品も数多く見られ、ぜひ本物を見たいものだと思った。

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