第34夜:子持ちえじこ(1)
11月に入って待望の子持ちえじこが送られて来た。親のえじこ本体は径10.5cm、高さは14cmで丸みを帯びた胴部に赤と紫のロクロ線を配し、頭は黒頭(おかっぱ)でふっくらとした頬は金太郎を連想させる。幸兵衛のえじこは木村弦三コレクションに小さいものが3つあるとのことで、それを元に作ってくれたのであろう。中には5.3cmから7.7cmまでの各種幸兵衛型こけしが9本とおまけの達磨が1個入っていた。直胴と括れ胴の達磨絵、直胴と括れ胴の牡丹絵、傘被り、ロクロ線は直胴大小と括れ胴大小である。それぞれ幸兵衛の「原」が存在するもので、小さいながらも良く特徴を捉えている。この辺の木地挽き、描彩は実に見事であり、笹森さんの面目躍如と言ったところであろうか。このように特別に注文して作って貰ったものはこの世で唯一のものであり、それを所有することの満足度は高い。私にとっては古品の写しを作って貰うのと共に、こけし蒐集の究極の楽しみだと思っている。
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