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第33夜:実演2題(2)

Abo_kagami_kao_1 阿保さんは昨年末から今年にかけて製作した各種のこけしや木地製品を持参されていた。「雛こけし」にも力を入れており、今では屏風は奥さんや娘さんが作り、工人デビューした息子の正文さんも参加して一家総出で製作しているそうである。戦前のこけし製作を思い起こさせるようで微笑ましい。更に最近は5月人形の依頼もあるそうで、阿保さんは武者こけしも作っているが、こけし本体よりも脇役で飾る鯉のぼりの方が難しいと話していた。雛こけし、武者こけしに限らず、現在の工人さんにはそのような創意工夫による新しい木地玩具への挑戦も求められるのであろう。

津軽系の幸兵衛型は私の好きなこけしでもあり、各工人の作を集めているが、特に阿保さんの幸兵衛型は当初のものから年代順に集めている。師匠の佐藤善二さんが生前中には、善二さんの息子で今年の1月に急逝された佳樹さんも含めて、幸兵衛型は作っていなかったそうである。善二さん亡き後、そのこけしを継ぐべく佳樹さんが始め、笹森淳一さんも独立後に始め、阿保さんも平成5年頃より作り始めたそうである。その後、各地のコンクールでも幸兵衛型が入賞するようになり、今では盛秀型と共に津軽系の双璧をなすまでになっている。

Abo_jien070328_3hon_1 今回は各種の幸兵衛型の中から普段あまり見かけない3本を購入した。内1本は「こけし加々美」に掲載されている草付の牡丹模様を描いた尺2寸の幸兵衛型(昨年12月に3本作ったとのこと)である。収納場所の関係から最近は尺以上のこけしは入手しないようにしているのだが、この尺2寸はキリッとした凛々しい表情が素晴らしく、思わず購入してしまった。また8寸の直胴牡丹もやややぶにらみ気味で品格がある。ロクロ模様の6寸括れ胴は愛好家からの要請による復元作とのことである。

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