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第32夜:実演2題(1)

Yoshinobu_akita_sakari_kao こけしシーズンの幕開けを告げるかのように東京近郊でこけしの実演が2件あり出かけてみた。今夜はその話をしよう。1件は千葉そごうで開催された「宮城県の物産と観光展」で実演は鳴子系の柿澤是伸さん、もう1件は吉祥寺伊勢丹で開催中の「青森県の物産と観光展」で実演は津軽系の阿保六知秀さん。そごうには23日(金)の夕刻、伊勢丹には作28日(水)の夕刻に訪れた。お二人とも既に馴染みの工人であり、1時間ほどこけし談義に花を咲かせた。

お二人ともこけし以外の木地玩具としては「雛こけし(お雛さま)」に力を入れているようである。雛こけしはここ数年で多くの工人が作るようになり、その季節にはかなりの需要が見込めるようだ。新聞で読んだ話だが、お雛様の需要は少子化が進んでいる割には減っておらず、その一環としての需要が「雛こけし」にもあるらしい。「雛こけし」の購買層は一般人が多く、所謂こけし愛好家とは異なるため、これを切っ掛けとしてこけしファンを増やす役割も期待できる。是伸さんは兜こけしを色々と試作したらしいがやはりロクロで作るには限界があり、最終的には鉄兜に三日月型の飾りを付けた伊達政宗の兜こけしになったと言う。今ではこれを元にして愛らしい帽子こけしも作っている。

Yoshinobu_akita_kikue 是伸さんには盛の昭和20年代のこけしの写しをお願いしており、その成果を見るという楽しみもあった。写真のこけしがそれである。右6寸は、前期鳴子時代のきく江こけしの写し。左8寸5分は秋田時代の盛こけしの写し。「原」が今は手元にないので、それとの比較は機会を改めて眺めてみたい。若い是伸さんらしい清新なこけしに仕上がっている。

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