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第45夜:初期作の味わい(2)

Toru_syoki_s53kao_1 まだ本格的にこけしの収集を始めて間もない昭和53年4月29日のことであった。ゴールデンウィークの休みを利用したこけし収集の旅で仙台に寄り、駅前の丸光デパートを覗いてみるとこけしの展示・即売会をやっており、正午から抽選(あるいは順番か?)で高橋忠蔵、佳隆さんのこけしを販売すると表示されていた。

Toru_syoki_s53 これは素通りできないと思い昼まで時間をつぶして会場に並んだ。順番にこけしが手渡され、私の手元に来たのが写真中央の7寸こけしであった。忠蔵さんのこけしは本数が少なくて直ぐになくなってしまったので、入手したこけしは佳隆さんのものだと思っていた。ところが胴底を見てみると「通」と署名されている。その時点では、佳隆さんの息子とは分からず、ちょっと残念な気分で会場を後にした。旅から帰ってからも通さんのこけしのことはあまり注目せずに日は過ぎていった。

それもそのはず、通さんは当時学校の先生をしており、こけしは夏休みや冬休みに僅かばかり作っている程度であった。そんなことから、この通こけしが貴重なものであることが分かったのは相当後のことである。通さんは昭和50年からこけしの製作を始めたが、53年春から60年春までは教職にあったため製作数が少なく、本格的に作り始めたのは61年に原町に工房を移してからである。その後も平成1年春から13年春までは教職とこけし製作の掛け持ちであった。

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