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第51夜:小寸こけしの魅力(2)

Kenichi_kyushiro_kao今年のこけし3大コンクールの幕開けである「全日本こけしコンクール」が終了した。第1部の伝統こけしが最高賞である内閣総理大臣賞を取れなかったのは何年振りであろうか? これが何を意味するものなのかは真剣に考えてみる必要があるのかも知れない。さて、今夜は北山賢一さんの久四郎型の小こけしとえじこを取り上げてみた。

Kenichi_kyushiro_pair 平成3年から4年頃、中目黒の「つどい」には毎週のように北山賢一さんのこけしが届いていた。その一部は第37夜、38夜で紹介した通りである。今回のこけしは3寸3分の小寸こけしと1寸4分(径1寸5分)のえじこのペアである。「つどい」のご主人からは久四郎風のこけしとして頒けて頂いた。久四郎の「原」があったのかも知れないが今は記憶にない。詳細は分からないが久四郎型とはっきり言えない周囲の雰囲気があったようだ。そんなこともあってか定寸ものではなく小寸ものになったとも考えられる。第36夜に書いたように賢一さんの豆こけしは定評のあるところ。本作も久四郎の情味を実に良く表している。これも小寸ものだからこそ出来たものなのかも知れない。小寸こけしは保管に場所も取らないことから、それ専門に集めている蒐集家もいるほどである。こういうこけしを見せられると、小寸こけしに嵌ってしまうのも頷けるのである。

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