« 第52夜:弘道と太治郎 | トップページ | 第54夜:戦後直ぐの盛こけし »

第53夜:入札の楽しみ方

Fukujyu_kanji_s30mae_kao ここ数日、ヤフオク(ヤフーのネットオークション)に正末昭初の保存の良いこけしが数点出品されて入札の熱い戦いが繰り広げられていた。幸か不幸か私が特に力を入れているこけしではなかったため、対岸の火事で眺めていた。その陰でひっそりと2本のこけしを安価に落札した。今夜はそのこけしとこけし入札の話である。

Fukujyu_kanji_s30mae_kinzo_ それらのこけしは5/6に出品され5/9が締め切りであった。同じ出品者で出品値はいずれも500円と安価。掲載写真に鮮明さを欠いていたが最初に注目したのは福寿さんの勘治型。表情、形態、胴模様から昭和30年代前半から半ばにかけての作品と思われた。第41夜で紹介した2本の勘治型の中間の時期である。胴上部の色彩がやや飛んでいるものの状態は悪くない。ぜひ欲しい1本なので、直ぐに入札した。もう1本は南部系の高橋金三のこけし。胴模様なし段胴の藤井梅吉型と思われるが梅吉型の署名はない。かなり初期の作と見受けられた。この2本、少なくとも福寿こけしの方には他の方の入札があると見ていたが、結局誰も参加して来ず、金三こけし共々出品値のままで落札してしまった。その2本のこけしが届いた。福寿こけしの方に退色はあるが全体的には良好。金三こけしも良い状態。それにしても思わぬ落札に喜んだ次第である。

Fukujyu_kanji_s30mae_yoko 現在、こけしの入札では、東京こけし友の会の例会での入札、書肆「ひやね」の機関誌「こけし往来」での誌上入札と入札・即売会での入札、それにヤフオクでの入札が主なものである。友の会の入札は一発勝負。提示された最低価よりも高い価格で入札し、一番高く付けた人が落札。「ひやね」も一発勝負だが3札制をとっており、1つの入札に対して3つの値段を設定できる。最高値、2番値、場合によっては3番値までが自分であれば、一番下の価格で落札となる。ヤフオクの場合は2種類あり、時間延長がない場合は、締切時間直前に最高値だった人が落札。また時間延長がある場合は、最初の締切時間前10分以内に入札があれば5分単位で時間が延長される。それ以降は入札がなくなるまでのデスマッチとなり、この時間帯で価格が高騰することもある。3つの入札、三者三様なのが面白い。最も効率の良い(次点との価格差が少ない)のはヤフオク。但し、状況を見ながら参加出来るので、時間延長があるとついつい入札を繰り返してしまい、気が付くと思わぬ高値になってしまっていることも多い。この辺りは十分注意が必要である。

|

« 第52夜:弘道と太治郎 | トップページ | 第54夜:戦後直ぐの盛こけし »

オークション」カテゴリの記事

南部系」カテゴリの記事

鳴子系」カテゴリの記事

コメント

福寿こけし気づいていました。

投稿: 碧峰 | 2007年5月12日 (土) 22時06分

碧峰様
やはりお気付きでしたか。
あの勘治型、出品写真から横に蕾が描かれているのではと期待していたのですが、茎の長い蕾が確かに有りました。写真を追加しておきます。

投稿: 筆者 | 2007年5月13日 (日) 10時42分

私も同時期、同手を持っています。この時期の独特の描彩、形態も福寿さんのバリエーションとして貴重な作品と考えています。

投稿: 碧峰 | 2007年5月13日 (日) 12時23分

この出品に入札が殆ど無かったように一般の評価は低いのでしょうね。この時期、福寿さんは新型も作っていましたから、所謂「勘治写し」にはなっていません。でも、それだけに福寿さんの個性・工夫が表れていて、こけしとしては面白みがあると思います。

投稿: 筆者 | 2007年5月13日 (日) 15時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188678/15041654

この記事へのトラックバック一覧です: 第53夜:入札の楽しみ方:

» ネットオークションで儲ける方法について [ネットオークションで儲ける方法]
ネットオークションで儲ける方法について様々な情報を公開しています。少しでも役に立てたらうれしいです。 [続きを読む]

受信: 2007年5月13日 (日) 16時56分

« 第52夜:弘道と太治郎 | トップページ | 第54夜:戦後直ぐの盛こけし »