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第74夜:勝洋さんの正吉写し

Katuhiro_syokiti_5sun_kao 昨年の9月に大量の古品がヤフオクに出品されたことは第13夜に書いた通りである。その折、私も入札に参加し、高橋武蔵(S15年)と佐藤(大原)正吉の5寸と4寸を入手することが出来た。遠刈田新地の佐藤勝洋さんとは、「佐藤勝洋の護こけし」という小冊子を作った時依頼の付き合いがあり、護(S16年)や正吉(登別初期)の写しを作って貰っていた。この5寸と4寸も写しを頼んでおり、作10日に届いたので、今夜はそのこけしを紹介しておきたい。

Katuhiro_syokiti_2hon_1  写しの作成をお願いしたのは昨年暮れあたりだったと思う。勝洋さんからは暖かくなったら挑戦したいという返事を頂いていた。先月の東京こけし友の会で昭和初期の正吉こけし(7寸)を入手したことから、その写しも勝洋さんにお願いしたいと考えていた矢先でもあった。今回送られてきたのは写しだけで、「原」は入っていなかったので、現物との並べての比較は暫くお預けである。その代わりに昭和初期の正吉と並べて見た。すると驚いたことに、5寸の正吉の面描は7寸正吉と雰囲気が酷似しているのである。5寸正吉の「原」がないので、これは写真で確認したが、勝洋さんのこけしはかなり忠実に写している。角張った縦長の頭、細長い前髪、顔のかなり上部に描かれた眉目は一側目と二側目の違いはあるが剛直で気品がある。

Katuhiro_syokiti_3hon 5寸の正吉を入手した時、その太い胴と襟の付いた華麗な胴模様から、登別に移ってからの作と推測していた。ただ頭が縦長で眉目の位置が上方にあることから、移住後間もない頃という思いはあった。今回の写しとの比較で、昭和初期作との作風の共通性が確認されて、よりその思いは強くなった。近い内に、昭和初期正吉を持って勝洋さんを訪ねる予定である。「7寸昭和初期正吉」と「5寸登別正吉」に「4寸中の沢正吉」を加えた3本でのハーモニーはいかなるものであろうか。楽しみなことである。取りあえずは、勝洋さんの写しで3本組を構成してみた。

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