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第83夜:ブルータス裏話

Brutus20070801_cover 今日(17日)、ブルータス8月1日号(#621)が発売された。本号の特集「ニッポン観光2007」の中に『みやげもんスペシャル<こけし>編』として「伝統こけし」が4ページに渡って特集されている。伝統こけしが名の知れた全国紙レベルで取り上げられるのは何年振りであろうか。それも若者向けの雑誌である。今夜は、その経緯などについて話してみよう。

マガジンハウス「ブルータス編集部」から東京こけし友の会に取材の依頼があったのは5月31日のことであった。当初は「日本再発見」という特集の中で「こけしの魅力」を紹介したいというものであった。こけしになじみのない20代から30代の若者に「こけしの素晴らしさ」を伝えたいという。若者の愛好家を増やしたいというのは友の会の目標でもあり、一度会って話を聞いてみることになった。

6月6日の終業後、品川のPホテルのラウンジで会う。K氏とK嬢の2人の編集者が現れた。お二人とも30前と思われる若い方で、流石にブルータスの編集者だと感心する。既に何冊かのこけしの本を入手して勉強しているとのことであったが、こけしの本は相当以前に発行されたものであった。そのため、必帯書として「こけし辞典」「こけし美と系譜」の2冊を、また最新書として「伝統こけし工人録」を紹介する。こけしだけを話題にして結構話が弾んだ。こんなに若い方達とこけし話で盛り上がろうとは思いもよらず、こけしが若者に受け入れられる可能性に期待が持てる気がした来た。気が付くと周囲は暗くなり手元のローソクに灯が灯っていた。

6月8日に3枚のこけしが写った写真がメールの添付ファイルで送られて来た。それはアメリカの有名デザイナー、チャールズ・イームズ氏のオフィスの写真で、そこには2本のこけしが写っていた。そのこけしがどこのものなのか、わかれば教えて欲しいと言う。その写真は小さく不鮮明であったが、1本は鳴子系、もう1本は弥治郎系の鎌田文市さんのこけしと推測し、その旨返答した。このこけしの写真は後に鎌田孝志さんによって確認され、その復元こけしが作られることになる。(復元こけしの件は編集者と孝志さんとの話の中で決まったことなのであろう)

同日のメールで、発行が8月1日発売から7月15日発売に1号(半月)繰り上がったこと、そのため早急に現地取材をしたいとのこと、また取材地は弥治郎、遠刈田に絞りたいとの話があった。そこで、取材先はイームズ氏のオフィスのこけしの繋がりから、鎌田孝志さん、「名人」を取材したいとのことから、正月に友の会にお招きした佐藤一夫さん、それに弥治郎・遠刈田で精力的に活動している新山吉紀・真由美さん、佐藤保裕・仁美さんの4工房を紹介した。   (続く・・・)

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コメント

ブルータス買いましたよ。 
難しくなくそして,解りやすい記事でした。

投稿: しょ~じ | 2007年7月20日 (金) 18時11分

私も17日に2冊買いました。鎌田孝志さんのこけしの写真が大きくて目立つのは話の流れからのことでしょう。これで若い方がどれ程伝統こけしに興味を持ってくれるかですね。

投稿: 筆者 | 2007年7月21日 (土) 13時31分

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