第84夜:7月の友の会
お約束の佐久間俊雄のこけしは全部で6種(7本)が出品された。内1本は先月も出品された8寸もの。形態、描彩とも同種のものであるが、表情は今月の方が柔らかい。先月のような鋭いものが良いか、今月の方が良いかはそれぞれの好みの分かれるところであろう。この種の大寸ものはあと1本あるらしい。いつ出るかは分らないので、欲しい人は毎月の例会に欠かさず出るしかない。
その他の小寸物では、単品は傘、シルクハット、坊主、鉄兜の4種、それにシルクハットと鉄兜の2本組が1種出品された。いずれも初期の頃の優作で保存は完璧。今後の出品に期待がかかるものばかりであった。
俊雄以外にも古品の秀作が出品されていたので、その一部を紹介しておこう。写真は左から荒井金七尺、佐藤松之進尺2寸、藤原政五郎8寸、菊池孝太郎5寸、佐藤正吉8寸である。(他に新山福太郎尺3寸、秋山忠6寸、岡崎栄作4寸など) 正吉は5月に出品されたもの(7寸)と同種であるが、今月の方は大きいためか後頭部に赤い飾り線が付いている。
| 固定リンク
「土湯系」カテゴリの記事
- 第990夜:「日本の郷土玩具」展(2015.01.10)
- 第988夜:二代目虎吉のこけし(2015.01.05)
- 第984夜:初期作の味わい(勝英)(2014.12.21)
- 第983夜:42年の弘道こけし(2014.12.19)
- 第981夜:友の会12月例会(H26年)(2014.12.14)
「古品」カテゴリの記事
- <番外>こけし談話会(2015.05.11)
- 第1000夜:ステッキこけし(小関幸雄)(2015.04.19)
- 第999夜:極美古品(伊豆定雄)(2015.04.13)
- 第998夜:佐藤慶治のこけし(H27花見)(2015.04.01)
- 第997夜:鶴松のこけし(2015.03.28)
コメント