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第100夜:津軽の競作(奥瀬恵介)

Kesuke_futudaruma_r_kao 今夜でようやく100夜を迎えることが出来た。1夜=1話で綴っているので100日は書いたことになる。アクセス数も12,000に近づき、一日当たりでは69件程度となる。伝統こけしという超マニアックな世界でのこの数字はまあまあかと思っている。これも気ままな掲載に付き合って頂いている皆様方のお陰と感謝している次第。掲載記事に対するコメントは殆どないので、アクセス数(=見てくれている方)が唯一の励みとなっている。とは言え、まだやっと10分の1になったところで目標の1,000夜は遥か彼方である。さて今夜は太胴ダルマ絵こけしの写し、奥瀬恵介編である。

Kesuke_futudaruma_v_r 奥瀬鉄則・陽子夫妻の長男である恵介さんは、昭和45年の生まれ。平成14年より陽子さんの指導により、盛秀型と幸兵衛型のこけしを作っている。盛秀こけしをベースにして、それを華麗な盛秀型に昇華・継承した鉄則・陽子さんに対して、恵介さんはあくまで津軽の風土性であるグロ味を色濃く体現したこけしを作っている。恵介さんは盛秀の古いこけしに挑戦しており、今回の2種のこけしも既に作られていた。従って、美津雄さん、陽子さんとは意味合いが少し違うかも知れないが、同時期の恵介さんの同型のこけしということで紹介する。

一側目と二側目が混在する右のこけし、恵介さんは当初から一側目で描いている。筆が太いために大らかな表情で鼻も両側から二筆で描いている。一方左のこけしは二側目で目の位置はやや低め。木地形態の違いもあって、右こけしはふっくらとした表情に、また左こけしは細面の表情になっている。胴の形態の違いも、美津雄さんや陽子さんほどには顕著ではない。胴模様のダルマ絵も位置が違うだけで殆ど同じである。これは「原」こけしをあまり意識しないで作っているためで、恵介さんの感性で作られた盛秀こけしと言って良いのであろう。こんなところも恵介こけしの魅力であり、今後どのように変化していくか楽しみである。

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コメント

いつも楽しみにしています。出来れば画像をもう少し大きめにお願いできれば幸いです。
よろしくお願いします。

投稿: ひろむ | 2008年5月16日 (金) 16時48分

第一夜に書き込んだものです。 お返事までいただき恐縮です。
やっとここまできました。 一夜一夜が重く、またこけしの写真に見惚れているとはかどりませんが、これでいいと思っています。
 千夜は遠いようですが、貴重なお話しを続けられていることを
尊敬し、感謝しております。

投稿: logos | 2009年5月 3日 (日) 00時08分

100夜到達、お疲れ様でした。1001夜は遥か彼方ですが頑張って行きたいと思います。コメントを貰うと元気が出ますね!

投稿: 筆者 | 2009年5月 3日 (日) 22時00分

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