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第99夜:津軽の競作(奥瀬陽子)

Yoko_futudaruma_r_kao 昨夜に続き、今夜は奥瀬陽子さんによる盛秀こけし(太胴だるま絵2種)の写しを紹介しよう。陽子さんのこけしは基本的には鉄則さんのこけしを継いでおり、この2種の内、右のこけしは鉄則さんも作っているので、陽子さんも当初から作っている。鉄則さんの写しはそんなに多くは残っていないが、陽子さんはこのこけしが気に入っているようで比較的沢山作っている。一方、左のこけしの製作は今回が初めてということであった。

Yoko_futudaruma_v_r_2 今回写しの製作をお願いするに当たっては、「盛秀一家のこけし辞典(三)」の写真をコピーして送り、特に右のこけしは一側目に見えたので一側目でお願いした。これは写真を良く見ると実際には下瞼も付いているようで、陽子さんも二側目ではないかと言っていた。事実、これ以外の陽子さんの同型のこけしは皆二側目で描かれている。従って結果的には珍しいこけしとなってしまったが、二側目と違った雰囲気の力作ではある。鼻の描彩は一筆のようである。なお鉄則さんの同型のこけしも昭和61年作では一側目となっている。

左手のこけしは今回が始めての製作ということであった。こちらは「原」通りの二側目で作ってもらった。ほぼ同様の木地形態であるが、美津雄さんと同じく、こちらの方が胴がやや太めとなっている。今回訪問した折、この型は初めて作ったのでということで、胴底に「初」という字を書き入れてくれた。陽子さんは初めて作った型の最初の1本には、この「初」という署名をしているらしい。

Yoko_futudaruma_v_syomei この2本の写しも、美津雄さんの2本に勝るとも劣らないほどの出来栄えであり、2本を並べて見ることの満足感は何物にも代えがたい。遠い道のりを忘れさせてくれる素晴らしいこけしである。

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