第104夜:鳴子の競作(松田忠雄)
忠雄さんの幸八型がいつから本格的に作られ始めたのは定かではないが、写真のこけしは平成2年の作。昭和の末期から平成にかけて、忠雄さんは初見戦前作や遊佐民之助こけしの復元に精力を注いで、完成度の高いこけしを作っていた。この幸八型も下ぶくれの蕪頭に肩の山の低い細味の胴など、「原」こけしの持つ木地形態の雰囲気ををかなり忠実に写している。面描では眉目の湾曲は「原」より更に鋭角的であるが、間隔の開いた目・鼻の描彩など「原」の味わいを良く表している。
写真(3)左のこけしは平成11年作。右のこけしと比べると木地形態、描彩とも全体的にやや緩みが感じられる。特に幸八独特の縦長の蕪頭の形が大きめになって、その分胴が短くなっている。これは昨夜の初見さんの幸八型に見られた変化と
同様のものであり興味深い。面描も眉目の位置が顔の中央に下がってきており、緊張感が乏しくなってしまった。
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