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第106夜:鳴子の競作(後藤希三)

Kizo_kohati_s42kao 前述した「想い出のこけし達」の第4話には幸八型の番外として後藤希三さんの幸八風こけしが掲載されている。私の手元にも同型のこけしがあるので、今夜はそれを紹介しておこう。このこけし、縦長の蕪頭に胴は湾曲の少ない直線的な木地形態であり幸八型を意識して作られたものと想像される。一方、描彩は胴は完全に幸八型となっているが面描は完全に希三さんの本人型である。胴底には「42末」との鉛筆書きがある。初見さんが「ねじめ」の要請で最初の幸八型を作った時期とほぼ重なる。希三さんは幸八系列の工人ではないため、その製作の経緯は分からないが、何らかの関係があったことは想像される。

Kizo_kohati_hikaku 鳴子系の幸八型として、今回取り上げたこけしを比較のために並べてみた。1本の「原」こけしを元にして作ったものであるが、それぞれの工人の個性が出ていて面白い。このように複数の工人の同型のこけしを集めてその違いを見てみるのも、こけし収集の楽しみの一つと言えるだろう。写真は右から、熊谷正、松田忠雄、松田初見、後藤希三のこけしである。

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