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2007年12月

第130夜:記念こけし(5)

Kihe_s21_kao H18年6月に「こけしつれずれ」としてスタートした本ブログは今年の5月頭から「こけし千夜一夜物語」と改称して遙かなる大海に帆を進めてきた。1個人という小舟で1001夜(回)分の記事を書こうという大それた計画であった。毎日更新という目標は当然のように崩れ、間が空くこともしばしば。アクセス数の増加という数字を励みに何とか続けてこれたのも訪問して下さる皆様のお陰と感謝している次第である。年明けを目前にアクセス総数は2万件を超え、毎日のアクセス数も83件に達している。こうなると来年の目標も何となく頭に浮かび、どうすれば達成できるかを思案することになる。いかにして皆様の興味を繋ぎ止めておけるかが課題となるであろう。さて前置きが長くなってしまったが、今夜は渡辺喜平さんのこけしを取り上げて見たい。

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第129夜:記念こけし(4)

Fukujyu_tatibana_kao 昭和55年のゴールデンウィークのことだったと思う。当時の私はこの連休に鳴子の遊佐福寿さんを訪問することが恒例となっていた。昭和55年の時点では福寿さんとは馴染みとなっており、この時の訪問でもお店の座敷に上げて貰い、こけしの話に花が咲いた。その時に1本のこけしを見せて頂いた。それは橘文策氏の勘治こけし(『橘勘治』と呼ばれているもの)であった。もっともその時にはそんな認識は無く、それは後日分かったことであったが。翌56年の正月、新宿の京王デパートで開かれた忠蔵庵による新春こけし展の目玉として、福寿さんの橘勘治写しが出品されていた。今夜はそれを見て頂きたい。

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第128夜:文吉さんの小寸物

Bunkiti_35y_kao 今年もあと1週間を残すだけとなった。今日は朝からこけしの整理をしていて1本のこけしを見つけた。3年ほど前に友の会の入札で入手した文吉こけしである。今夜はこのこけしを見てみよう。こけし収集を始めた頃、よく通った民芸店は下井草にある「おおき」であった。おおきの店の中は各地の民芸品も置いてあったが、その大半を占めていたのはこけしであった。店の奥まった所にあった一室には特にご主人が力を入れていたこけしが集められていた。中でも文吉さんと阿部平四郎さんのこけしは、集めておいて損はないこけしと聞かされていた。

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第127夜:是隆さんの初期勘治型

Koretaka_kanji_s55kao 第40夜の「つどいの頒布(4)」で滝島茂さんの勘治型こけしを取り上げた。平成4年の話であるが、その時点でも勘治型の製作は「高勘」の血縁一族にしか許されていなかった。昭和40年代から50年代にかけての所謂「こけしブーム」の頃には勘治型も人気のあるこけしで、盛雄・福寿両氏の勘治型もなかなか入手難であった。滝島茂さんと共に腕の良い工人である柿澤是隆さんがそんな勘治型を作りたかっただろうことは想像に難くない。しかしそれは禁を犯しての挑戦でもあった。今夜はそんな想いが込められた是隆さんの初期勘治型を取り上げてみたい。

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第126夜:丑蔵(湯田時代)

Ushizo_yuda_kao 今夜は12月の東京こけし友の会例会で入手した佐藤丑蔵のこけしを紹介する。胴の緑色がかなり退色していて保存状態はあまり良いとは言えないものの、典型的な湯田時代の丑蔵こけしであり大きさも手頃。当日の入札品の中では最も欲しかったこけしである。どうしても欲しいこけしの場合、その入札価格をどうするかは一番頭を悩ます問題である。もちろん高く入れれば落札出来る確率も高くなる訳であるが、そこは懐との相談。また次点とあんまり差が付いてしまうのも何となく気恥ずかしいものである。

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第125夜:福寿大正型考(2)

Fukujyu_taisyo_s44kao 今夜は昨夜に引き続き、福寿さんの大正型を考察してみたい。昭和43年秋に最初に作られた大正型は西田コレクションの大正期盛こけしを元にしたものであることは昨夜述べた。写真で見るように、それらは頭頂部の水引や胴の放射状の正面菊の模様などに、その後の福寿さんの大正型とは異なる点が見られるので、特に「初期大正型」と呼んでみた。この大正型は翌44年になると変わってくるので、今夜はこの44年の大正型を取り上げてみたい。

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第124夜:福寿大正型考(1)

Fukujyu_taisyo_s43kao ここのところ本ブログへのアクセス数が増加しており、今週になって遂に1日当たり80件を超えるようになった。アクセス数の増加は1つの励みでもあると同時に別の意味ではプレッシャーともなってくる。せっかく覗きにきてくれた皆様のご期待に答えるためには出来るだけ頻繁に新しい記事を掲載しなければならないし、その内容にも気を使わなければならないからである。さて今夜は、先に盛さんの大正型こけしを入手したことから、改めて福寿さんの大正型を見直してみたいと思う。

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第123夜:友の会12月例会

Matunoshin_0712kao 今日9日は、東京こけし友の会の今年最後の例会(12月例会)があり出席したので、今夜はその報告をしたい。11月の例会から2週間しか経っておらず忙しい師走に入ったこともあってか出席者はいつもよりちょっと少なく50人であった。おみやげこけしは遠刈田系の六郷仁美さんで3種類の作品が作られていた。今月は新品の頒布は無く、第2部は今年の物故工人(佐藤佳樹、平賀謙一、渡辺亨、佐々木覚平)のこけしを展示して、幹事が分担して話をした。

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第122夜:鉄則さんの初期幸兵衛型

Tetunori_kobei_s36kao 第92夜の「初期作の味わい(7)」で奥瀬鉄則さんの二側目の幸兵衛型の初期作の話をした。先々週ヤフオクに出品された同型の幸兵衛型こけしは、木地形態・描彩とも見るからにそれよりも更に古いものと思われ、また署名も初期のものだったので入札に参加し、運良く入手することが出来た。そのこけしが手元に届いたので、今夜はそのこけしを紹介したいと思う。

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第121夜:正一再考

Syoichi_tajiro_s25kao 先週届いた佐藤正一さんのこけしをじっくりと眺める。尺3寸弱の大物である。この大きさは現在の私の収集領域からは外れている。でも、それでも欲しかったこけしである。太治郎型にしては膨らみが少なく直線的な胴、かなり角張った頭に綺麗に揃えられた劉海髪の前髪。そして左右に開いた大きな瞳はおおらかで優しい笑顔を見せている。太治郎型ではあるが太治郎とは明らかに違った雰囲気のこけしである。今夜はそんな正一こけしをゆっくりと味わってみたい。

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