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第140夜:入れ子こけし(3)

Syogo_ireko10_kao 一昨年、鳴子の高橋正吾さんのこけしを纏めて私家本「正吾のこけし」を作った際に、記念として正吾さんに入れ子のこけしを作って貰ったので、今夜はそれを紹介したい。この入れ子こけしをお願いする際、前の福寿さんのような多重入れ子も考えたのであるが、武蔵作の小寸たちこにぜひ作って貰いたいものがあり、これを模様違いで入れてくれるようにお願いした。その結果として出来上がったのが、今回の10本のたちこが入った入れ子こけしである。

Syogo_ireko10 正吾さんの木地技術は定評のあるところで、自身の工夫や愛好家の要望による各種の細工物にも挑戦している。そんな正吾さんにとっては入れ子こけしくらいはお手の物であり、今回お願いするにあたっては小たちこを沢山入れてくれるように頼んだ。どう中に入れるかは正吾さんに一任した。出来上がった入れ子こけしは胴中で3個に分かれ、胴下部と胴中央部に5個ずつのたちこが並んで入っていた。胴中央部には5個のたちこをそのまま入れるのであるが、胴下部はたちこを並べて収納する引き上げ式の受け皿が付いており、これを使って中に納める構造になっている。

親こけしは、「こけし這子の世界」で紹介された大正期の武蔵こけしで、パッチリ眼が特徴の武蔵さんとしては異色のこけしである。高さは原寸であるが、中に子こけしを入れる関係から胴は原よりもやや太めとなっている。ビックリしたような大きな瞳が10人の子供を持った親こけしとして相応しい。子供のたちこは「こけし春秋(No124)」に掲載されている2寸6分のもので、その可愛いらしさに一目惚れして作って貰ったもの。原寸で胴の模様違いの10本である。その出来映えの愛らしさは流石。10本それぞれに楽しめるたちこになった。

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