第156夜:盛秀幸兵衛型(陽子)
写真(2)右がその時の盛秀幸兵衛型(8寸)である。頭はやや縦長であり、第155夜で紹介した昭和60年の鉄則こけしに近い木地形態である。ただ胴最下部のロクロ線の様式は、真ん中の鉄則こけしの様式(赤ロクロ線が3本)となっている。陽子さんが参考にしたこけしがそのような様式になっていたのであろう。眼点は白抜きではないが、やや釣り上がり気味で表情は鋭い。左のこけし(6寸)は翌16年1月の作。右のこけしから半年後の作であるが、頭は四角くなっており、真ん中の鉄則こけしに近い。陽子こけしも鉄則こけしも8寸は頭が縦長であるが6寸では四角い。陽子さんが鉄則こけしをお手本にしているため、そのようになっているのかも知れない。胴最下部のロクロ線の様式は太い赤ロクロ線が1本となっている。こちらも眼点は白抜きではない。陽子さんは白抜きの眼点のことはあまり意識していないのかも知れない。
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