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2008年3月

第166夜:国分栄一の鎌文型

Kokubu_bunichi_kao 入札に出品される戦前の古品には今の時代では決して再現できない「時代の香り」が付いており、惹かれるところが多い。とは言えその絶対数が少ないために、それを手元に置いて生で鑑賞する機会は少ない。そんな原品を持てない欲求を満たすために復元(写し)が持てはやされ、昭和40年代の後半から50年代にかけては盛んに作られ、各地のコンクールでも上位を占めることが多かった。弥治郎系の国分栄一さんもそんな工人の一人であった。今夜は昨日の友の会で入手した国分さんの鎌文型を取り上げてみたい。

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第165夜:友の会3月例会

Turumatu_kao 今夜は東京こけし友の会3月例会の報告である。会場は今年から変更になった神田の「フォーラムミカサ」、今回で2回目のため未だ道順がうろ覚えでおぼつかない。桜の花も開花して春本番を思わせる良い天候であったが、幹事さんが2名欠席、また常連さんの何名かは秋田こけし会の例会に出掛けられたため49名の出席者であった。新会場はスペースも広く、使用に関しての制約も少なく、休日に年間を通しての予約が出来るなど会場としては理想的であるが、昨年と比べて使用料が高くなるため現行の例会会費では毎月相当の赤字となることが会長より説明された。今後、例会会費の値上げも含めた何らかの対策が必要であろう。

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第164夜:是伸さんの実演

Yoshinobu_kanji_hinoki_kao 3月も中旬を過ぎ、厳しい寒さも和らいで春らしい気候になってきた。それに合わせるかのように東京近辺でもこけしの新作が見られるようになった。千葉そごうで毎年開催されている宮城の物産展に、鳴子の若手の代表格である柿澤是伸さんが今年も実演に来ることになったとの葉書を受け取ったので、午後からの外出についでに出掛けてきた。今夜はその報告である。今日(18日)は初日ということで、こけしの愛好家、収集家の姿は見られなかった。

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第163夜:芳蔵の本人型

Yoshizo_honnin_kao 今夜は先週ヤフオクで入手した芳蔵こけしを取り上げてみたい。芳蔵さんと言えば「たこ坊主(=善吉型)」が定評になっており、私ももっばらその視点から芳蔵こけしを眺めていた。芳蔵さんが当初は自身の本人型を作っていたということは知っていたものの、そのこけしをじっくり見るようなこともなかった。芳蔵さんの本人型を意識したのは昨年11月に行われた東京こけし友の会の談話会に出席してからである。殆ど初めて見る芳蔵本人型の現物は善吉型とは違った芳蔵こけしの世界を表現しているようにも思えた。以来、私の頭の中には芳蔵本人型がはっきりと刻まれたのである。

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第162夜:弘道の微笑み(S34年その2)

Hiromiti_s34_maehan_kao 先週のヤフオクに斎藤弘道さんの昭和34年のこけしが纏めて4本出品されていた。同一出品者で胴底の署名から同時期に作られたこけしであることが分かる。出品順に見ると、1本目は6寸で波線模様の太治郎型本型、但し胴模様は退色が激しい。2本目は尺の太子型、こぼれるような素晴らしい笑顔であるが惜しいことに胴裾部に大きめの割れが入っている。3本目は6寸で返しロクロ模様の太治郎型古型、胴模様が赤と黒なので退色があまり無く、表情ともども最も纏まっている。最後の4本目は尺の太治郎型古型、これも3本目と同様良い出来。但しどういう訳か胴底には何も書かれていない(無署名)。今夜は、この弘道さんのこけしの話しである。

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第161夜:ピーク期とその周辺のこけし(2)

Teruo_sesuke_s39_kao 昨夜の続きである。今夜は「木の花(第5号)」の「戦後の佳作」で取り上げられた遠刈田系の佐藤照雄さんのこけしである。一般的には「ピーク期のこけし」と言うとある時期に作られたこけし全体を指すことになり、一方「佳作」というとある特定のこけしを指すことになる。従って「ピーク期のこけし」=「佳作」とは必ずしも言えるものではないが、ピーク期のこけしの中には佳作が多いということは言えるだろう。そういう意味合いから照雄さんのこけしを取り上げてみた。

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第160夜:ピーク期とその周辺のこけし

Hisashi_s31_kao どんなに優れた工人でも、いつも優れたこけしを作っている訳ではない。好不調の波もあれば、年齢による作風の変化もある。そうした中から所謂「ピーク期」のこけしなるものが語られ、「木の花」等の書物によって紹介されている。「木の花」はこけしに造詣の深い方々が記事を纏めているだけあって、「なるほど」と納得出来るものが多い。しかし故人となった工人のピーク期の作の入手は、人にもよるが容易でないことが多い。そこで、その周辺までを含めて見てみたいと思う。今夜は弥治郎系の新山久志さんのこけしである。

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第159夜:天理ギャラリー

Tenri_kanji 2月25日から始まった天理ギャラリーの展示会「こけし 鳴子と弥治郎」を見てきたので、今夜はその報告しよう。JR神田駅の西口を降りて西口商店街を真っ直ぐに行くと本郷通りに突き当たる。その通りの向かい側にある東京天理教館ビルの9階に天理ギャラリーはある。午前中の仕事を終えて15時過ぎにビルに着くと、本日は16時迄で15時半には1階のシャッターを閉じてしまうということで慌ててエレベーターに飛び乗る。平日は18時迄であるが土曜と祝日は16時迄ということであった。出掛けられる方は注意されたい。

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