第168夜:疑問の英裕こけし
本稿のこけし(右)は胴に「遠刈田 英裕」と署名がある。年齢はない。筆太く勢いがあり素晴らしい表情である。英裕さんのこけしでこのような顔のものは他に見たことがない。どちらかというと文男さんの筆に近いようだ。頭だけ別人(文男さん)という気もしている。英裕さんに確認すれば分かる事なのだが、その機会を得ないままに掲載することになってしまった。誰かご存じの方があれば教えて頂きたい。20才代後半から30才の英裕こけしが手元にあるが、表情あどけなく胴模様も稚拙である。写真(2)左は33才(昭和59年)作。細胴の湯田型である。30才作と比べて、完成度が高くなったが表情は穏和である。その一連の流れの中に右のこけしを入れるのはどうも不自然な気がするのである。
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コメント
logos様
あれから1年経ちましたが元気です。コメントありがとうございました。(それでは、コメントは消去致します)
投稿: 筆者 | 2009年5月26日 (火) 23時30分