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第173夜:古型ロクロ続編(美津雄)

Mituo_rokuro_b_kao 津軽系の古型ロクロという1つの型のこけしについて、これまでに分かっていることを述べてきた。鉄則さんは1種類、陽子さんは2種類(A型、B型)、恵介さんは2種類(A型、復元型)である。美津雄さんも1種類(A型)であったが、今回恵介さんと同じく復元型を作って頂けたので、今夜はそのこけしを紹介したい。

Mituo_rokuro_b_hikaku 写真(2)右が今回のこけしで、その「原」は「盛秀一家のこけし辞典(Ⅲ)」の15頁に載っているもので大きさは尺2寸とのこと。昨夜の恵介さんは、この「原」を木地形態から描彩までかなり忠実に再現していた。但し、口に紅が入っていないところだけ異なる。今回の美津雄さんは、肩がなで肩になっており、これは自身のA型(写真(2)左)のこけしと同様である。頭は恵介さんよりやや大きめで、胴上部もやや太めの感じを受ける。胴のロクロ線の配色は「原」と同一である。特徴のある大きな目は下瞼もやや上に凸で、目尻、目頭は上瞼とくっついていない。頬紅も眉の部分から塗られており、自身のA型と同じである。どちらが「原」に近いかと言えば恵介さんに軍配が上がるのだろうが、これはこれで美津雄さんの復元型として完成度の高いこけしに仕上がっている。1つの型のこけしであっても、作る人が違えば別の味を持ったこけしとなり、同じ人が作っても、作る時期とか参考にした「原」こけしによって違ってくる。こんな集め方をしてみるのも楽しいものである。

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