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第172夜:古型ロクロ続編(恵介)

Keisike_rokuro_a_kao 津軽系の「古型ロクロ」と呼ばれるこけしに興味を持ち、各工人のその型のこけしを集め始めて、当然のように奥瀬恵介さんの古型ロクロも見てみたくなった。そこで「盛秀一家のこけし辞典(Ⅲ)」を見てみると、ごく初期(H14.3.27)の作が1本載っているが、それ意外は見つからない。そこで、この古型ロクロの製作をお願いした。そうして出来上がったのが、第113夜で紹介したこけしである。その古型ロクロは盛秀こけしを写した特別なものであったが、今回それとは別の一般的な古型ロクロを作って貰ったので、今夜はそれを紹介したい。

Keisuke_rokuro_a_hikaku_2 恵介さんは盛秀型、幸兵衛型など、津軽系の古いこけしを参考にして、その土俗性に溢れた魅力的なこけしを作っているが、その写真等での紹介はあまりなく、一般的には知られていないことが多い。今回の古型ロクロも現地のA氏を介してお願いしたものであるが、素晴らしい作品が出来上がった。写真(2)右が前回作って貰ったもの、左が今回のもの。前回作が盛秀の「原」に忠実にスマートな木地形態であるのに対し、今回作は胴をやや太めにして下部も直胴ではなく、裾にかけて広がり気味になっている。この辺りは恵介さんの工夫が入っているのであろう。ロクロ線の配色も前回作と異なり、鉄則さん、陽子さんの古型ロクロと同一になっている。頭もやや横広気味で、スキー帽を被ったような頭髪が愛らしい。赤いほっぺの幼子のような、あどけない表情が実に可愛らしい。古型ロクロに新境地を開いたようなこけしである。2本を比べてみると色々な面で対照的である。このように恵介さんのこけしは定型化しないところが魅力であり、次にはどんなこけしが出来てくるのか楽しみである。

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