第169夜:勝洋さんの正吉写し(2)
先週の土曜日に「難病」の宣告を受けたことを書いた。それから1週間、色々な検査が行われ、昨日その中間結果が出た。CT検査、血液・尿検査の結果は特に異常はないという。「不治の難病」であることに替わりはないのであろうが、症状はそんなに進んでいないのかも知れない。それを聞いて少しは元気が出てきてブログを書く気になった。激励のメールなど頂き、感謝しています。第74夜に勝洋さんの正吉写し(5寸)のことを書いた。今年の友の会の正月例会のお土産こけしは、この写しを4寸に縮尺したものが頒布された。(皆勤賞の方には原寸写しが授与された)。木曜日に勝洋さんからこけしが届いたので、今夜はこの写しの第2作と「原」こけしを共に紹介しよう。
写真(2)は左から、写し初作(H19年6月)、正吉の「原」、今回の第2作、正月のお土産こけし。「原」と比べてみると初作は勝洋さん自身の描彩の癖がかなり入っているのが分かる。初作は顔の描彩に相当気を付けて描いてもらったが、その分胴模様は自身の型に近くなっている。葉のバックに黄色を塗っている点、重ね菊の花弁の数が多い点、また葉も長く垂れている点などである。これらの点は第2作では改良され「原」に近い描彩となっている。正吉特有の表情の剛直さは初作の方がやや勝ると言えるだろうか。もっともこの程度の差は個体差と言えなくもない。両作とも、正吉のツボを押さえた良い出来だと思う。友の会のお土産4寸は作り付けと成っており、胴が頭と同じくらいに太く、それが却って玩具っぽい雰囲気を出していて面白い。眉目が顔のかなり上に寄っていて剛直な味もしっかりと出ている。今回残念だったのは、返ってきた「原」こけしの胴に墨が付いてしまったことである。写しをお願いする時にはこのようなリスクがあることも考えておかなくてはいけないのであろう。
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