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第184夜:津軽こけしの源流を求めて(恵介5)

Keisuke_hauko163_kao_3 今夜は「図譜『こけし這子』の世界」の163番を取り上げてみたい。「原」こけしは大きさが3寸2分、木地の形態は他の5本のこけしと同様、胴の中程が括れて裾が広がったもの。胴の上下には赤紫緑のロクロ線を配し、胴中央部の緑のロクロ線の間に赤で円を描き、中に模様とも文字とも判読できないものを描いている。顔の描彩は下寄りで中央に小さく纏まっているが眼点大きく凝視度が強い。

Keisuke_hauko163 恵介さんのこの型のこけしは「盛秀一家のこけし辞典(Ⅲ)」には掲載がない。本稿のこけしは大きさ5寸、No164<H15.9.2>作である。平成14年よりこけし製作を始めた恵介さんのこけしは、14年中は試作期間、15年より製作Noを付けて本格的に製作を始めたということである。確かに15年の作はしっかり描彩をしているということが筆致からも感じられ、溌剌としたこけしになっている。しかし丁寧に描かれている分、津軽特有の泥臭さという点ではいま一歩という感じもする。しかし、その片鱗は窺え将来への期待を感じさせるこけしである。意味不明の胴模様であるが、恵介さんは「酒」ではないかということで、そう描いている。「原」と比べるとやや大きめの瞳に下寄りの眼点を入れた顔はかすかな微笑みを持っているようにも見える。

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