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第182夜:津軽こけしの源流を求めて(恵介3)

Keisuke_hauko160_kao 今夜は、「図譜『こけし這子』の世界」の160番のこけしである。このこけしは初期盛秀こけしの中では最もポピュラーなものと言っても良いであろう。それは鉄則さんがこのこけしを作り、しかも目を大きく愛らしくして(一見べそをかいたようにも見えるが)有名になったからである。さらに陽子さんに至って完成度が高まり、今や陽子さんの代表作の1本と言って良いものとなっている。恵介さんもこの型を作っているので、その紹介をしたい。

Keisuke_hauko160_2hon 「原」こけしは大きさ4寸6分、括れた胴に赤緑黄紫4色の太いロクロ線模様が印象的なこけしである。「盛秀一家のこけし辞典(Ⅲ)」によれば、恵介さんはこのこけしを試作時代の平成14年から何回か作っている。H14では<5.13>、<7.27>、<8.15>の3本が、またH15ではNo2<H15.1.12>作が掲載されている。それを見ると、最初は鉄則さん、陽子さん風の愛らしいこけしであったことが分かる。次ぎに本稿のこけしを見てみたい。右5寸No382<H16.6.27>作、左4寸No586<H16.11.11>作である。右5寸は大きさ、描彩とも「原」こけしに近いが、頭がやや縦に長い。小さな目と大きな鼻と口が目を引く。特に真っ赤に塗られた大きな口が不気味な笑いを作っている。左4寸は頭が横広気味になって、より「原」に近くなった。口は右に比べてやや小さくなったが眉、目、鼻を含めた全体的な表情の凄みは、こちらの方があるようにも思える。

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