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第196夜:平成の袖珍こけし(8)

H_syutin_seiichi 秋葉原の殺傷事件(容疑者は青森県出身)に岩手・宮城内陸地震とこの2週間の間に 、こけしのふるさと東北地方に関係する大事件が2件も続いた。それとは何ら関係はないがこのブログも久しぶりとなってしまった。書く題材にもよるのであるが、気持ちが乗っていて次々と書ける時もあれば、なかなか筆が進まない時もある。ご容赦願いたい。さて今夜は袖珍こけしシリーズの最終回である。友の会の第4回頒布の後半7本を紹介しよう。

(71)鈴木征一(肘折系):肘折古型。古風な一側目と肩部に鉋溝の入った白胴に描かれた2輪の横菊が良くマッチして、味わいの深い雰囲気が出ている。

H_syutin71_77 (72)早坂利成(鳴子系):鳴子系では一般型に入るが、豆としての形態、描彩はなかなか良い。一筆目の表情に味わいがある。

(73)朝倉光洋(遠刈田系):直治型。定寸のミニチュア版。

(74)加納博(山形系):祖父の伝三郎型である。胴模様の花は「桃」とのこと。きょとんとした円らな瞳が愛らしい。

(75)佐藤すみえ(遠刈田系):静助型。照雄-憲雄からの伝統を引き継いでいる。

(76)井上ゆき子(弥治郎系):春二型。本来は大寸の型をミニチュアにしている。こけしとしての纏まりは流石。

(77)佐藤一夫(南部系):父末吉からの伝承である鳴子型と南部系キナキナに鳴子系の模様を描いたこけしを作るが、これは南部系本来のキナキナである。

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コメント

77佐藤一夫は佐藤末吉の流れをくむ工人
佐藤英吉の子息佐藤忠雄工人のこけしは第1回に配布されています。

投稿: | 2008年6月22日 (日) 17時22分

ご指摘ありがとうございました。良く見て頂けていることが分かり有り難いです。原文、修正いたしました。

投稿: 筆者 | 2008年6月23日 (月) 21時34分

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