第204夜:こけし談話会(円吉一家1)
先ず、担当の幹事さんから円吉、治郎、昇治各工人の経歴とこけしについて説明があり、柴田長吉郎氏から補足の解説があった。その後、参加者が持ち寄ったこけしについて、思い出話を交えた説明を行った。
先ず、円吉のこけしはえじこ1個を含めて6本であった。本数は少なかったが円吉こけしの初期である昭和12年頃から各年代のものが一通り揃っており、変わり型梅こけしも作風(時期)の異なるものが2本、また保存極美の珍しいえじこもあって、なかなかに見応えのあるものであった。写真②は、右からくりくり眼が愛らしいえじこ、2本目はS12頃の初期作、3本目は梅こけしの初期に近いもの(S14頃)で花は胴上部に1輪、下部に2輪、4本目は後期の梅こけしで花の数が増え華やかになる(S16頃)、5本目はS17年頃で、目の描彩は4本目と殆ど同じ。6本目は晩年に近い頃か、目が大きくなる。
次に、治郎こけしは十数本あり時期的にも初期から晩年まで揃っていたが、作風は円吉型というよりも治郎型と言った方が適切のように思われた。写真③は右から初期作(昭和20年代か?)、2本目、3本目は昭和30年代の前半頃、戦後の新型こけしの影響が見られる遠刈田共通型、4本目は46才作(S36、7年)で円吉型梅こけしの初期作である。5本目、6本目は昭和40年から50年代以降。目の描彩が独特となり、胴模様の梅も抽象化されてくる。6本目のロクロ模様は遠刈田では珍しく、他に文助や丑蔵のこけしに見られる。(大沼昇治さんのこけしは、続編にて)
友の会の「こけし談話会」は例会の教室形式とは違って、少人数でテーブルを囲み、各自が持ち寄ったこけしを自由に手に取って鑑賞し勉強する場として開催されている。貴重な古品も手で触って心行くまで眺められるチャンスでもある。例会はどうしても頒布という側面が強く、こけしを深く勉強するためには物足りないこともある。それを補うのが談話会なのである。難しいことをやっているのではないかと二の足を踏んでいる方も居られると思うが、決してそうではないので、友の会の会員であれば誰でも自由に参加出来るので、ぜひ参加されることをお勧めする。こけしの鑑賞が一通り終わったあとは、一杯やりながらの懇親会となる。アルコールが入ると口も滑らかとなり、もうコケシ談義に花が咲く。もともとこけし好きの集まりなので話題に事欠くことはない。昨日もあっという間に時間が経って定刻をオーバーしてしまったほどである。年に4回開催されており、「こけし手帖」や友の会のHPでも案内が出るので、お誘い合って参加願いたい。
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