第207夜:友の会7月例会
昨日は東京こけし友の会の7月例会があり、出席したので今夜はその報告をしたい。燃えるような暑さの中、それでも58名の方々が集まって来られ、新入会の方も1名居られた。先ず、会長より55周年記念旅行会の案内があった。10/11~12の1泊2日の日程で、仙台のカメイ記念展示会(一金会コレクション展)、らっこコレクションの特別参観、作並温泉で一泊した後、みちのくこけしまつり、小野/名和コレクションの参観、更には工人方との懇親食事会など盛り沢山の内容である。会としては久しぶりの旅行会であり、多くの方々の参加が期待される。また9月例会は55周年記念会として、こけし会の大名物「岡崎栄治郎こけし」の展示(手で触れる)や飲み物・おつまみ付きの懇親会を予定している他、頒布や入札にも相当気を遣っているとのことなので楽しみである。会員の方にはぜひ出席されることをお勧めしたい。
例会の内容であるが、「ギャラリー」は『不遇のこけし』と題して田中幹事が佐久間常雄の各種こけしを展示されて、その魅力を語られ再評価を強調された。新品頒布は石川功工人(土湯系)のたこ坊主3種、渡辺忠雄工人の芳雄型(全日本こけしコンクールの受賞作)、新山民夫工人のフランス人形のようなペッケ、小林定雄工人の英一型3本組が頒布された。その他、保存状態の大変良い中古品も多数頒布された。
注目の入札品では、保存の良い大野栄治(尺5寸)と小椋泰一郎(尺3寸)に圧倒された。栄治は表情鋭く気品があり、胴には松竹梅が丁寧に描かれている。泰一郎も大振りな筆使いが素晴らしい。泰一郎というと小寸物というイメージが強かっただけに、これだけの大物を見たのは初めてであった。絶大な人気のある大野栄治が果たしてどの位の価格で落札されるのか大いに注目されたが、最低価3万に対して入札者は2名、わずか数千円の上乗せで落札されてしまった。これだったら欲しかったなあという声が各所で聞かれた。やはり東京では大き過ぎることがマイナスに働くのであろう。この出来・状態で尺程度であれば倍くらいの価格になったと思われる。
定寸もの以下では、鋭い三日月目が素晴らしい佐藤円吉、遠刈田時代の佐藤正吉、戦前の海谷吉右衛門、保存状態に難のある荒井金七、岡崎長次郎、それに30年代の佐藤文吉と岩本芳蔵の本人型が出品された。
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