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第216夜:ヤフオクの不明こけし

Narugo_fumei_kao 先週のヤクオク(10/4締切)には、2カ所から保存の良い古品級のこけしが何本か出品されていた。一方は昭和10年代のもの、もう一方は昭和20年代と思われるものであった。前者には珍しい小林吉兵衛(S18)、高橋武蔵(S15)それに大沼岩蔵(S15)など。後者には新山福太郎(S26)、小椋久太郎と鳴子不明などがあった。特に鳴子不明は思い当たる工人が見つからず、かなり興味を引かれたが落札までは至らなかった。今夜は出品写真でそれを見てみたい。

Narugo_fumei 出品こけしの保存状態は良く、退色は見られないので色彩は作られた当時のままと思われる。まずおむすびのような下膨れの頭の形が珍しい。胴底には「鳴子」と書いてあるだけで製作者を連想させる書き込みは何もない。目が顔の下方にあり眼点が大きいこと、同じ出品者から同時に出品されていた他のこけし(福太郎、久太郎)が昭和20年代ということから、このこけしも戦後の昭和20年代のものと想定した。上方がすぼまったような感じのこけしは伊藤松三郎に見られるが、同工人の作とは思えない。あどけない表情に惹かれるものがあるが同様なこけしは思い当たらない。胴模様はどうであろうか。上に横菊、下に正面菊を配した鳴子系にはよくある模様であるが、上の横菊の形式はあまり類例がない。Narugo_fumei_atamayoko 横に2筆(らしい)の水引や正面菊の中央から描かれた丸い茎の描法は秋山家のものに近いが22年に亡くなっている忠でないだろう。このようなこけしを入手してその作者を探求するのもこけし蒐集の楽しみの1つなのであるが、この時は直ぐ後に久太郎の締切が迫っており深追いは諦めた。ちょっと気になるこけしではあった。次回はこの時に落札した久太郎を取り上げてみたい。

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コメント

胴模様の葉などは忠市っぽい気がしますね。

投稿: しょ~じ | 2008年10月 9日 (木) 08時30分

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