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第228夜:津軽こけしの源流を求めて(恵介8)

Keisuke_jiten_b10_kao 昨夜に引き続き、奥瀬恵介さんの盛秀初期型鯨目を紹介する。「原」は「こけし美と系譜」の120頁(プレート112)に掲載されている矢内蔵16.8Cmである。通称「頬紅もみじ」と言われているこけしである。製作年代は昭和初期とされている。このこけしがこれまでの盛秀初期作と大きく違うのは頬からオカッパ(黒頭)の横髪にかけて大きな頬紅を描いていることである。今まで紹介してきた他の初期作にも頬紅は見られたが、これほど大きく大胆に描いているものはなかった。

Keisuke_jiten_b10_hikaku 本稿の恵介こけしはNo451<04.8.18>で大きさは7寸。「盛秀一家のこけし辞典」の恵介こけしの作例(2002年~2003年)にはこの型のこけしは掲載されていないので、いつから作り始めたのかははっきりしない。「原」こけしの写真を良く見ると、向って右目は鯨目状であるが、左目は普通の開目のように見える。恵介さんはこれを両目とも鯨目に描いている。そのため原こけしとは表情のニュアンスが多少異なるが、津軽こけし特有の泥臭さは十分に感じられ、これはこれで良いのであろう。レプリカの場合は寸分違わず作るということが要求されるが、これは盛秀こけしを元にした恵介さんのこけしであり、恵介さんの感性・解釈で作れば良いことである。写真(2)左は陽子さんの同型のこけし(5寸)<20.1.20>で、陽子さんは両目とも開目で描いている。鉄則さんの作例に同型のこけしは見当たらず、また陽子さんの過去の作例にも見当たらないので最近作り始めたものと思われる。

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