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2008年12月

第238夜;戦後の広三こけし(2)

Kozo_s32_kao 前回は戦後の奥山広三さんのこけしの変遷を見て頂いたが、最近、戦後の復活初期の広三こけしを入手することが出来たので、それを紹介したい。「山形のこけし」によれば、『戦後作は昭和29年が最初で、ロクロ線の赤が強く、下瞼が上部に湾曲したねこ眼のもので、面描は不慣れなためか、つたないものが多い。昭和30年から32年まではほとんど作らず、33年頃から継続的に作り始める。昭和35年までのものはロクロ線が青勝ちで、面描はひょうきんでとぼけた表情のものが多い。』とある。本稿のこけしは胴底に「昭和Ⅲ二年」の書き込みがあり、32年作と思われる。

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第237夜:戦後の広三こけし

Kozo_s39_kao 山形系のこけしは小林家の一族が中心で、小林倉治とその息子達の代に全盛期を迎えたが、その後は後継者も少なく人気の点でも今一つという状態が続いている。同じ山形系の奥山広三のこけしもまた玄人好みのするこけしで一般的にはあまり目立つこけしとは言えないのであろう。私も広三こけしは良く見かけていたが殆ど入手することもなく時は過ぎていった。その広三こけしを見直したのは東京こけし友の会の入札で見た1本がきっかけであった。今夜はそのこけしを中心に戦後の広三こけしを見てみたいと思う。

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第236夜:初期作の味わい(9)

Toshihiko_s60_kao 現在、東京こけし友の会の例会では、中古品の頒布は恒例のこととなっている。14日の例会でも状態の良いものがかなり出品されていた。会の頒布の順番は、受付で貰った番号札の末尾0~9によって決められる。この日は1巡目に当たっていた。事前に眺めていた時には目星を付けていたものは特に無かったが、折角の幸運なので2本のこけしを手に取った。福寿さんの勘治型8寸(52年作で保存ほぼ完璧)と息子の寿彦さんの普通型8寸である。福寿さんの勘治型は既に同型のものを持っていたが、52年作は注目すべきものなのでまた入手してしまった。さて、今夜の本論は寿彦さんのこけしの方である。

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第235夜:『盛美津雄展』開催

Adachi_mituoten_kao 津軽こけし館にて、今日12月20日(土)から2009年3月31日まで『盛美津雄展』が開催されることになったとの連絡があったので、ここで紹介したい。このこけし展は弘前在住のこけし蒐集家である安達彰氏(氏名公表は同氏の了解済み)の膨大なコレクションの中から盛美津雄さんのこけし210本を選んで展示したものである。美津雄さんの初期から現在に至るまでの種々のこけしやだるまが展示されており、美津雄こけしの集大成と言って良いであろう。

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第234夜:鯖湖の3寸こけし(義徳)

Yoshitoku_3sun_kao 3週間ほど前に土湯系の鯖湖の小寸こけし(3寸)が纏めてヤフオクに出品された。飯坂の渡辺幸典、義徳さんに、高橋佳隆、通、順子さん、それに稲毛豊さんのこけしである。3寸こけしのコレクターの出品と思われる。その内の義徳、佳隆、順子、豊さんのこけしを入手出来たので順次紹介していきたい。まず、今夜は義徳さんのこけしである。

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第233夜:「鑑賞」のこけし(佐藤丑蔵小寸)

Ushizo_syosun_s38_kao 何気なく「こけし鑑賞」のページを括っていると見覚えのあるこけしの写真が目に付いた。佐藤丑蔵のページ(152頁)に掲載されている小寸こけしである。「こけし鑑賞」は著者の鹿間時夫氏が厳選したこけしに対する自身の鑑賞を記したものであるから、そこに掲載されているこけしは厳選された超一級のものとか、戦前の稀品のようなものであり、とうてい我々の手元にあるようなものではない。今回の丑蔵小寸物は「鑑賞」の写真がモノクロで、折角の丑蔵の華麗なロクロ線の配色が分からないため、それをカラーで見て貰うのも良いかと思い、紹介することにした。

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第232夜:友の会12月例会

Seiji_kao 作日は本年最後の東京こけし友の会12月例会があり、出席したので報告する。雨が降り肌寒い天候で、出席者の数が心配されたが、それでも熱心な54名の方々が出席された。今月のお土産こけしは弥治郎系の新山民夫さん。12月なので、新品の頒布と例会ギャラリーはなく、入札と抽選、それに第2部として本年物故工人の紹介と作品展示があった。なお、来年1月の新年例会には山形の梅木修一・直美さんの親子工人が出席され、例会終了後に懇親会が開かれるとのことであった。写真①は佐藤誠次のこけし。

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第231夜:あおぞら入札会

Aozora_nyusatu_denki 年も押し詰まったこの週末、都内ではこけしの入札/即売会が集中した。恒例の「ひやね」誌上入札・即売会は今日(13日)が締切。「こけし往来(第27集)」の表紙を飾った久四郎は83万で落札されたとのこと。そして新橋の「あおぞら」では今日から16日(15時締切)まで入札・即売会があるとのお知らせが来たので、午後出かけて来た。「ひやね」も近いため、そちらから回って来られた方もおり、結構な賑わいであった。今夜はその紹介をしよう。

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第230夜:津軽こけしの源流を求めて(恵介9)

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今や星の数に迫る勢いでブログやHP(ホームページ)が増えているご時世であるが、その中でこけしに関するものは指の数にも満たない程である。私も機会ある毎に覗いているが、最近はどこもあまり更新されていないようである。かって熱い激論が交わされていた「こけし談話室」の訪問ノートにも新しい書き込みはないようだ。こけし自体が衰退の道を辿っているのは事実であり、こけし愛好家・蒐集家はそれに対して相当の危機感を持っているのだろうが、結局のところどうしようもなく、その流れに押し流されているのが実態だろう。最近はブログも無料で、しかも簡単に作れるようになったので、もっと多くのこけし愛好家・蒐集家がネットを通じて、こけしに関する話題を提供して貰いたいものだと思っている。さて、今夜は奥瀬恵介さんのこけしである。

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