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第234夜:鯖湖の3寸こけし(義徳)

Yoshitoku_3sun_kao 3週間ほど前に土湯系の鯖湖の小寸こけし(3寸)が纏めてヤフオクに出品された。飯坂の渡辺幸典、義徳さんに、高橋佳隆、通、順子さん、それに稲毛豊さんのこけしである。3寸こけしのコレクターの出品と思われる。その内の義徳、佳隆、順子、豊さんのこけしを入手出来たので順次紹介していきたい。まず、今夜は義徳さんのこけしである。

Yoshitoku_3sun 渡辺義徳さんは渡辺喜平さんの次男で昭和26年の生まれ、こけしも作ったのであるが、程なく転業してしまったために、その経歴などの紹介は殆ど見られない。文献を探してみたが、「伝統こけしハンドブック(昭和56年7月発行)」に顔写真とこけしの写真が記載されているのみである。それによると『父渡辺喜平について木地を修業。鯖湖型だが、父とも違った味を持つ彼独特の甘さをもっていて、木地描彩とも優秀』とある。義徳さんのこけしは製作数は少ないが、鯖湖特有の味のある表情をしており、人気が高く入手は容易ではない。私も殆ど手にしたことがなく、これはという1本を何とか入手したいと思っていた。本稿の3寸は小寸物ではあるが、胴も太く堂々たる作風で定寸物に引けをとらない力作である。ヤフオクでは即落札値の指定があったので競うことなく入手した。丸い平頭に独特の鯨目、長く延びた垂れ鼻はユーモラスでもある。同じ兄弟でも兄の幸典さんはどちらかと言うと硬筆であるが、義徳さんの筆は柔らかい。こけし界から去ってしまったのが惜しまれる。

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コメント

素敵な記事をありがとうございます。

私は義徳の娘です。
父がこけしを作っていた事を知ったのは一昨年に福島に15年以上ぶりに帰省した時です。

初めて父がこけしを作っていた事を知り初めて父が作ったこけしを見ました。

私も初めて書いて見ましたが。。難しかったです。。

去年で父も還暦を迎え父の事を知りたくなり検索をしてみました。

素敵な記事に出会えて嬉しかったです。
ありがとうございます。

父のこけし大切にしていただいているみたいで嬉しかったです。

投稿: ☆☆☆ | 2012年3月28日 (水) 02時35分

☆☆☆様
ブログを読んで頂いてありがとうございます。
義徳さんの娘さんでもお父さんがこけしを作っていたことを知らなかったんですね。もうかなり昔の話になってしまいましたが、義徳さんはとても良いこけしを作っておられました。
還暦を迎えられたとのこと、義徳さんや娘さんがまた鯖湖こけしを作ってくれることが、我々こけし愛好家の願いでもあります。

投稿: 国恵志堂 | 2012年3月28日 (水) 09時15分

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