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第241夜:弘道の太子型(3)

Hiromichi_jizo_s38ato_kao  新年3日目も箱根駅伝で始まった。まさかまさかと思って見ている内に東洋大が初優勝を飾ってしまった。勢いとは恐ろしいものである。早稲田は6区山下りで東洋に決定的な差をつけられなかったのが痛かった。早稲田の6区は昨年区間賞を取った加藤。対して東洋は今日変更されて出場となった2年生。普通なら早稲田が大差を付けて勝ってもおかしくはない。ところがそうはならなかった。人間のやることに絶対はないということであろう。さて、今夜も弘道さんの太子型の変遷を見ていこう。

Hiromichi_jizo_s38ato_hikak 「木の花」の矢田氏の解説の内、⑥⑦を見てみよう。⑥は39年8月。解説文では『頭がより長く角張る。表情は一層硬くなり、鼻もだれて笑みも消失寸前で、泣き顔に近い。これもにやけたようなところと相俟って複雑ですらある』とある。本稿写真(2)の右は胴底に「38.作」との記入があるので⑥よりはやや早い時期の作と思われるが作風は近い。ただ目は大きくなって上にあがり、快活で明るい笑顔となっている。⑥は両目尻が下がっているために泣き顔のように見えたのであろうか。ちょっとした筆使いの違いで表情から受ける印象も大きく変わってしまうのであろう。注目の胴の形態は、胴裾のくびれがやや大きくなって元に戻ってきた。次に⑦は40年12月。解説文は『頭の形は⑥と大差ないが、表情は軟化していてほっとさせられる。太治郎も同様なのだが前髪は初期の頃から眉毛に接して描かれているが、この頃は特に前髪の先が垂れ下がり、眉にくっついて描かれる。』となっている。本稿写真(2)左は⑦と同時期と思われる太子型。まず面描では前髪が長く垂れ下がり、その分眉目の位置が下がった。両目の間隔が左右に広がり、瞳もやや小さくなった。鼻も短くなっている。形態は胸の膨らみが小さくなり胴裾のくびれも大きくなって、全体的にすっきりとした太子型に戻っている。但し胴のロクロ模様は太い赤線、細い黒線とも線と線の間の白木地の空間が広くなり、これまでの濃厚な味わいが薄れてきた。

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