第243夜:たつみの頒布品
「たつみ」の機関誌「こけしのささやき(No.3)」は昭和53年4月の発行で、その中では「たつみ」が力を入れていた工人のこけしが記事と共に掲載されている。小関幸雄さんのこけしに関しては、西田峯吉氏と川上克剛氏と二つの記事の中で紹介されている。また、同誌の表紙にも髷尺と傘8寸のペアが載っている。「たつみ」で小関さんの栄五郎型が初めて頒布されたのは昭和50年の半ばからで、その後数回頒布されて、52年には完成の域に達したと記載されている。表紙には大寸物のペアが掲載されているが、川上氏の項では髷6寸と傘5寸が写真で紹介されていて、この髷と傘のペアは何種類かの大きさがあったものと思われる。前述の明細書の日付から分かるように、私が入手したのは58年で、この型の完成から既に6年も経っていたが、本稿写真(2)は川上氏の紹介品と遜色なく、この秀作がかなりの期間作り続けられていたのが分かるのである。この大きさの小寸
物では円らな瞳が特に愛らし く、弥治郎系の素朴な美しさを見せてくれる。なお、この時には、一筆目の髷5寸と傘4寸も一緒に入手しており、これを写真(3)で紹介する。
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