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第264夜:友の会3月例会

Haruji_s29_kao 今日は東京こけし友の会の3月例会があり出席したのでその報告をしたい。東京では先週後半から気温が上がり昨日桜の開花が宣言されたが、今日は風が強く時折雨混じりの生憎の天候となった。会員の中には毎年恒例の秋田こけし会の例会に出席された方もおられたが、それでも56名の出席があり、新入会の方も1人おられた。今月のおみやげこけしは津軽系の小島俊幸さん。幸兵衛型など3種類があった。

Garally_0903 例会ギャラリーは会員のS氏。遠刈田系の重鎮、佐藤松之進のこけしが2本展示され、その解説があった。1本は良く目にする吉郎平系列の特徴である丸頭の典型的な松之進。もう1本は保存状態が非常に良いこけしで、こちらは周治郎系列を思わせる角張ってやや縦長の頭の松之進。こういうこけしを見せられると、吉郎平系列、周治郎系列の特徴も当初は明確ではなく、時の経過とともに形造られていったことが分かる。

新品の頒布は、長谷川正司さん(山形系)の吉太郎型、荒川洋一さん(土湯系)の芳蔵本人型、渡辺忠雄さん(土湯系)のロクロ線と花模様の2種、他に五十嵐嘉之さん(津軽系)と鳴子系の最長老伊藤松一さんのこけしがあった。

Cyusen_0903 抽選頒布は保存状態極美の本田亀寿さんの尺3寸を始め、「たつみ」以前の佐藤巳之助さんの周助型、佐藤吉弥、佐久間虎吉、蔦衛、鈴木幸之助の大寸物。小寸では、佐久間福松、新山久治、陳野Nyusatu_0903 原和紀の初期粂松型など。また豆こけしとして、荒井金七、渡辺求、鎌田文市、高橋忠蔵(ロクロ線と花模様の2種)などがあった。

入札こけしは、昭和29年作保存完璧の佐藤春二、これまた保存完璧の佐藤慶治、渡辺忠蔵の初期作、珍品の阿部千代世、高橋定助、初期の阿部シナ、新山久治、斉藤源吉、それに昭和33年6月作の佐藤伝喜のこけしが出品された。

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