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第294夜:「ねぎし」開店10周年特別企画展

Negishi_syota_daruma 今日(6/19)から東京鶯谷の「挽物玩具ねぎし」で『開店10周年特別企画展』が開催されるとのことで出掛けてきたので、その報告をする。9時からの開店であったが11時過ぎに顔を出すと、友の会の常連さんが既に数人来ておられた。案内状に書かれていた参加工人7名の内、新山吉紀、真由美ご夫妻と阿部国敏、平賀輝幸の両若手工人が上京されていた。なお、いつも新山夫妻と一緒にいる佐藤保裕、六郷仁美のお二人の姿が見えなかったのが少し寂しかった。

Negishi_ireko_daruma 今回の企画展の目玉商品は7工人+1名による「入れ子のだるま」であった。大きいものから順に盛美津雄、新山吉紀、佐藤保裕、平賀輝幸、新山匠太、六郷仁美、阿部国敏、新山真由美の8名。新山匠太とは吉紀、真由美夫妻の長男(22歳)で整備士の仕事をしているが休みの日には木地修行もしており、今は独楽を中心に作っているとのこと。この企画展のために達磨を作ったそうである。真由美さんの話ではこけしは未だ先だが何かの催しの時にデビューさせたいとのことであった。

Negishi_konyu_7hon 美津雄さんのこけしは私が行った時には見当たらなかった。確認した訳ではないが、達磨だけの出品だったのかも知れない。国敏さんも6寸2本と首振りこけしが2本あっただけで色紙にこけし絵を描いていた。吉紀さんは2年ほど前に頼んだ喜一の復元作2種を多数作ってきて呉れていた。私にとっては一番の楽しみでもあったが、力を入れて作ったとのことで久し振りに良いこけしを入手することが出来た。真由美さんは白石の大臣賞受賞作を含めて各種多数、輝幸さんも伝統的な作と現代風なものも含めて多種多様、首が嵌め込みになっていて回るようになっている。保裕さん、仁美さんのこけしも各種あった。やはり工人さんと話しながらこけしを入手するのは楽しいことである。真由美さんの受賞作は佐藤辰雄さんの葬儀の時に作ったものを追加で出品したもので感無量だったというこぼれ話も聞くことが出来た。なお3枚目の写真が今日入手したこけし7本(左から真由美3本、吉紀2本、輝幸2本)である。

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