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第299夜:ひやね入札結果と一金会

Sakari_s10dai_kao 今日は仕事で外出したついでに、先日行われた書肆「ひやね」入札会の結果を聞きに行ってきた。出品数45点に対して入札無しが17点もあったのには驚いた。ちょっと前までは考えられなかったことで、これも世の中の経済状況の厳しさを反映してのことだろうか(?)。もはや古品なら何でも売れる訳ではなく厳しく峻別される時代になったということだろう。ちなみに最高値での落札は佐久間由吉(美と系譜現物)の659,800円(最低価50,000円)で、2番目は大沼甚四郎(写譜3集)の333,300円(最低価100,000円)。直助と英太郎(18歳)の対決は135,000円で英太郎に軍配が上がった(直助は115,500円)。

Sakari_kohin 今日は月初めの第一金曜日ということで、「ひやね」恒例の「一金会」の集まりも開催されており、お誘いを受けたこともあって、初めて参加した。17時半頃「ひやね」に着くと、既に10人程の常連の方々は集まっておられ、アルコールも入って賑やかな雰囲気になっていた。今回は高橋盛がテーマということで、盛の古品が数多く集まっているかと期待していたが、後から参加された方の分を含めても10本に満たない状態で、ちょっと拍子抜けではあった。それでも昭和初期から秋田時代の盛(及び、きくえ)が出ており、それなりに見応えのあるものではあった。こけしを鑑賞しながら皆で検討するのかと思いきや、実際にはそうではなく、関心のある人が集まって勝手に鑑賞し、話をするものであった。盛とは別に、斎藤幸兵衛や久四郎とその写しを持ってきている方もいて、そちらでも盛り上がっていた。

盛こけしは写真②のように、大正期盛と昭和1桁台が大小2本、きくえが2本、秋田時代は盛真筆と皆川たみ子描彩の2本、それに勘四郎が1本であった。ここで大正期と昭和初期ではその作風にかなりの違いが見られ、その辺りを色々と検討してみた。昭和初期盛が素直で自然体であるのに対し、大正期盛には凄まじいまでの意欲と作為が感じられる。勘治のこけしに対して、盛自身の持っている最高のものを出して挑戦しているような意気込みが窺われるのである。それに比べて昭和初期の盛こけしは何とおっとりとしていることか。きくえ描彩であれ、たみ子描彩であれ、それらは盛一家のこけしとして一群を形成している。改めて盛こけしの魅力を堪能した一日であった。

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