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第305夜:源吉の栄治郎型(1)

Genkiti_eijiro_s31_kao 昨夜は斎藤源吉のこけしを取り上げたが、今夜は「こけし 美と系譜」に掲載されている源吉の栄治郎型を取り上げてみたい。蔵王系の大名物である岡崎栄治郎のこけしは昭和31年に岡崎幾雄により復元されているが、同時期に源吉も復元こけしを作っており、それが「美と系譜」の『(105)原作と写し8』に掲載されている。それとほぼ同時期のこけしがあるので、今夜はそれを紹介したい。

Genkiti_eijiro_s31 栄治郎型は私の収集品の中でも、かなり力を入れて集めているこけしである。源吉の栄治郎型も欲しいこけしの1つであったが、こけしブームの頃には全く入手する機会がなく、最近になってようやくヤフオクで入手したのが本稿のこけしである。大きさは9寸で「美と系譜」掲載品と同じである。胴はくびれが少なく直線的で中央部やや下に巻かれた赤い帯も細く控え目である。栄治郎現品の持つ絢爛豪華な雰囲気とはやや趣が異なるこけしになっている。復元品を作るにしても、全く同じには作らず自分なりの解釈で作ったものなのであろう。その辺りに明治生まれの工人の気骨を見る思いがする。源吉が栄治郎型を作った経緯が分からず、栄治郎の現品を見て作ったのかどうかも私は知らない。ただ、栄治郎こけしの特徴の1つである頭頂部を囲むような華麗な髪飾りは頭部前面にしか描かれておらず、写真か何かを参考にして作ったものと推測される。栄治郎型とは言え、源吉自身をしっかり主張したこけしになっている。なお恒例の「寿」は向って右の帯の上に描かれている。

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