« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »

2009年9月

第324夜:友の会9月例会

Fukutaro_syaku5_kao 今日は東京こけし友の会の9月例会があり出席したので、その報告をする。8月が休会で2ヵ月振りだったこともあり、59名の出席者があった。おみやげこけしは遠刈田系の佐藤良子さんで4種類のこけしがあった。ギャラリーは幹事の橋本さん、新山福太郎の尺5寸と、それを元に作られた小関幸雄2本、新山吉紀、真由美夫妻各1本のこけしを展示して解説された。会場まで持って来るだけで大変なことだったろうとお察しする。写真(1)がその福太郎のこけしである。

続きを読む "第324夜:友の会9月例会"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第323夜:戦前の武蔵(1)

Takezo_s10_kao 今週の24日夜に締め切りを迎えたヤフオクの落札こけしが今日届いた。落札後直ぐに出品者から連絡があり、翌25日の朝に代金を振り込むと、同日に発送が行われ翌日の今日26日には手元に届くという仕組みだ。この間、メールでのやり取り、代金の振り込みは全てパソコンで出来るから、家に居ながらにして欲しいこけしが手に入るのである。全く便利になったものである。入手したのは戦前の武蔵のこけし。それ程の競り合いにもならず、まあまあの値段で落札することが出来た。

続きを読む "第323夜:戦前の武蔵(1)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第322夜:「たつみ」以前の巳之助こけし

Mino_syusuke_s34_kao 昨夜は、「たつみ」の指導で始めた周助型の復元以前に作られた佐藤昭一のこけしを紹介した。今夜は同じく「たつみ」以前の佐藤巳之助のこけしである。「たつみ」以前、すなわち昭和40年以前の巳之助こけしは相当数作られており、決して珍しいこけしではない。それを敢えてここで取り上げたのは、極端にまで大きい前髪の特異性にある。「たつみ」以降とは全く異なる情味を持っており、「原」に拘らない巳之助本来の周助こけしに対する想いが表れているのではないかと思うからである。

続きを読む "第322夜:「たつみ」以前の巳之助こけし"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第321夜:「たつみ」以前の昭一こけし

Syoichi_syusuke_s38_kao 先週落札したこけしに肘折系の佐藤昭一のこけしがある。佐藤巳之助、昭一父子と言えば「たつみ」の常連として数々の傑作を世に出した名工として、こけし界では知らない人は居ないほどの工人である。しかしながら、既に320夜を数える本ブログで扱うのはこれが初めてなのである。私の収集が偏っているとも言えるだろう。私とて周助型に興味がない訳ではなく各種の復元作を集めようとしたこともあった。しかし、その型の多さに辟易して断念。その内に「たつみ」の復元作には「作らされた」という感じがして一部を除いて整理をしてしまった。今回の作はその「たつみ」以前の作と思えたので入手した。

続きを読む "第321夜:「たつみ」以前の昭一こけし"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第320夜:喜平こけしのドングリ眼の秘密

Kurime_kakuji_kao ここ数日、喜平こけしの変遷をながめてきたが、その中でどうしても気になったのが、あの「どんぐり眼」なのである。あのドングリ眼は喜平がこけしを作り始めた昭和16年から既に作られているのである。喜平がこけしを作るにあたっては当然参考にしたこけしがあったはずで、それは角治・キンのこけしであるのが自然である。そうであれば、その作るこけしは鯨目であるのが普通である(確かに鯨目も作られてはいるのだが・・・)。そんな思いを抱きながら「こけし春秋」を見ていたら一つの記事に目がとまった。今夜はその話をしよう。(写真は「こけし春秋」より転載)

続きを読む "第320夜:喜平こけしのドングリ眼の秘密"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第319夜:喜平こけしの変遷

Kihe_s17_kao この1,2週間ヤフオクで落札したこけしが続々と送られて来ている。今夜はその中から喜平のこけしを取り上げて見てみたい。喜平のこけしが出品されるとI氏が必ず入札するので、最近は喜平のこけしは相当高価になってしまう。今回の出品作は戦前の鯨目で保存もそこそこ良さそうだったので、戦前から戦後の喜平こけしの変遷を追ってみたいと思って入札に参加した。案の上、I氏とのマッチレースで金額はどんどん上がり、そろそろ諦めかけたところでようやく落札できた。

続きを読む "第319夜:喜平こけしの変遷"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第318夜:文六型(大旗英雄)

Oohata_bunroku_s62_kao 大旗英雄のこけしは実は知らなかった。ヤフオクで出品こけし(文六型)を見て、なかなか味のある良いこけしだなあと思って工人名を見たら大旗英雄とあった。さらに出品者のコメントでは「限定製作品」とある。このこけしを落札後、出品者に聞いてみたところ、大旗英雄は事情があってなかなか自分のこけしを作ることが出来ず、収集家の支援を受けて昭和62年に作ったものの内の1本だと言うことであった。従って、製作数はそれほど多くなく、目にする機会も少なかったのであろう。今夜は、そんな曰く付の大旗英雄のこけしを紹介する。

続きを読む "第318夜:文六型(大旗英雄)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第317夜:文六型(文男)

Fumio_bunroku_s49_kao 先日、ヤフオクに大旗英雄の文六型が出ていた。そこで文六型について考えてみた。佐藤丑蔵はその製作期間が長かったこともあって、多種多様なこけしを作っている。丑蔵次自身は○○型などと言ってはいないが、黒頭で肩に段があるこけしは師匠の文六型と言われている。第138、302夜で紹介したこけしがそれである。文六型とは言え、その味わいは丑蔵である。この文六型は、丑蔵を継いだ文男や弟子たちにも引き継がれている。今夜は、先ず文男の文六型を見てみたいと思う。

続きを読む "第317夜:文六型(文男)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第316夜:「遊佐」福寿の初期こけし

Fukujyu_futuu_s32_kao 鳴子の福寿さんのこけしは私のこけし蒐集の原点であり、福寿さんの作ったものは幅広く集めることにしている。私がこけし蒐集を始めたのは昭和40年代の末からなので、それ以前に作られたこけしは中古市場で入手することになる。その大きな部分を占めるのがヤフオクであることは言うまでもない。先週、福寿さんのこけしが出品されていた。作風が初期のものであることは分かったが、特に胴底の署名が気になった。保存状態があまり良くなかったためか、当初、入札者は殆どいなかったが常連のZ氏、次いで別の方が加わり、落札価は結構高くなってしまった。今夜はそのこけしを眺めてみたい。

続きを読む "第316夜:「遊佐」福寿の初期こけし"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第315夜:祝!長谷川正司さん

Masashi_naruko55_jyusyo_kao 第55回鳴子こけし祭りのコンクール入賞者の名簿を頂いた。国土交通大臣賞に山形系の長谷川正司さんが載っていた。正司さんのこけし(吉太郎型)は好きなこけしであり、また長らく懇意にして頂いているので嬉しい限りである。早速、電話をしてお祝いを述べ、受賞こけしの話を聞いた。その時点では受賞こけしを見ていなかったが、その後弘前のA氏より受賞こけしの写真を送って貰い、受賞作を確認することが出来た。今夜はその写真を使わせて貰い、受賞作を紹介したい。

続きを読む "第315夜:祝!長谷川正司さん"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第314夜:戦後の広三こけし(3)

Kozo_s35_kao 奥山広三のこけしはどちらかと言うと玄人好みのこけしと言えると思う。特に戦後の30年代の半ばまでのこけしはそうであろう。どうひいき目に見ても可愛いこけしではない。その表情はむしろちょっと不気味でおどろおどろしい感じさえする。それは、らっこコレクションに見る大正期の盛秀こけしに近いのかも知れない。果たしておみやげ品として売れたのかと疑問にさえ思う。第238夜では、広三の昭和32年作と39年作を挙げて、その違いを説明した。先日のヤフオクで、その中間にあたると思しきこけしを入手したので、今夜はそれを紹介しよう。

続きを読む "第314夜:戦後の広三こけし(3)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第313夜:30年代の高亀こけし

Syogo_s35_kao 本稿のこけしを見て、昨夜のこけしと同じじゃないかと思われた方も多いかと思う。私も最初見た時はそのように思い、胴底の署名を見て驚いたほどである。昨夜は高橋武男の昭和30年代中頃のこけしを紹介した。このこけし同時期の正吾のこけしである。木地形態から胴模様、面描に至るまで、まるで双子のように実に良く似ているのである。今夜はこの二人のこけしから昭和30年代の「高亀」こけしを見てみたいと思う。

続きを読む "第313夜:30年代の高亀こけし"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第312夜:高橋武男のこけし

Takeot_s35_kao 前回は高橋武男の昭和20年代と思しきこけしを取り上げた。武男は言うまでもなく鳴子の老舗「高亀」の前当主、武蔵亡きあと戦後の鳴子こけしの中心的な工人として活躍した。高亀伝承の正統的なこけしを作ってきたが、そのこけしの人気は今ひとつ盛り上がらない。その原因の一つは、自身のこけしに変化があまり見られないこと、戦前の武蔵こけしの復元などは一切しなかったことかも知れない。武男は一本筋の通った工人であり、誰が言っても自身の信念を曲げることはなかったと聞く。今夜はそんな武男の昭和30年代のこけしを取り上げてみたい。

続きを読む "第312夜:高橋武男のこけし"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »