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第315夜:祝!長谷川正司さん

Masashi_naruko55_jyusyo_kao 第55回鳴子こけし祭りのコンクール入賞者の名簿を頂いた。国土交通大臣賞に山形系の長谷川正司さんが載っていた。正司さんのこけし(吉太郎型)は好きなこけしであり、また長らく懇意にして頂いているので嬉しい限りである。早速、電話をしてお祝いを述べ、受賞こけしの話を聞いた。その時点では受賞こけしを見ていなかったが、その後弘前のA氏より受賞こけしの写真を送って貰い、受賞作を確認することが出来た。今夜はその写真を使わせて貰い、受賞作を紹介したい。

Masashi_naruko55_jyusyo 鳴子の表彰式に出席した正司さんは審査委員長の高橋五郎さんから褒められたと喜んでいた。その内容は審査好評に次のように述べられている。「小林一家の中で、吉太郎は個性豊かな魅力あるこけしを作ったので今その作風を継承する工人は多い。その中で、正司の吉太郎型は、一味違った特徴がある。それは、必ずしも吉太郎の正確な写しではない。吉太郎の個性が正司の中でさらに増幅されて表現される。吉太郎に憑かれて演じる舞台役者のようなすごみが正司には感じられる。胴の華自体が呼吸をしているようだ。」と。吉太郎型一筋に精進してきた正司さんにとっては最大級の賛辞であろう。

このこけしの「原」は仙台の「カメイ記念展示館」所蔵の吉太郎8寸である。原こけしは頭が大きく、胴は肩の張った直胴である。猫鼻でおだやかな表情に、胴一杯に描かれた花模様が華麗である。正司さんの受賞作は大きさを尺に伸ばし、頭は小さめであるが、表情鋭く間然するところがない。原よりやや長めの胴には、華麗な花模様を豪快に散らしている。完成度の高いこけしである。個人的には、今回の鳴子のコンクールで一番の出来と思っている。

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