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第327夜:津軽の競作3(今晃)

Kon_kasakobe_kao 昨夜に引き続き、今夜も津軽系工人の笠幸兵衛を見ていこう。今夜は今晃さんである。今さんは盛秀型以外の津軽系こけしの各型を作っており、その素朴で自由なこけしの味わいを愛するファンは多い。ネットでも「今晃の世界(今晃ファンクラブ)」や「木童舎」、「Shuguan Kokeshi Collect」など、今晃こけしのブログも出来ている。今さんがいつから笠幸兵衛を作っているのかは定かではないが、手元のこけしは平成6年のものである。

Kon_kasakobe_hikaku 写真(2)に今さんの笠幸兵衛を2本(7寸)示す。右は平成6年6月に「つどい」で入手、左は後日中古で入手したもので、胴底にH6.8の記入がある。中目黒の「つどい」ではこの頃、津軽系工人のこけしに力を入れており、今さんもその一人であった。「つどい」の記録によると笠幸兵衛は平成5年9月、同6年10月に注文しているとある。右の笠こけしは木地形態、描彩とも「原」に忠実に作られており、「つどい」が最初に注文したものではないかと思う。昨夜の本間直子作と雰囲気が近いが、笠の高さはこちらの方が原に近いようだ。但し、牡丹の添え葉は墨(黒)で描かれている。一方左の笠こけしは大きさはほぼ同じであるが胴がかなり太くなっている。また描彩も、笠の紫の十の字模様の位置が変わり、顔には頬紅が入り、胴の牡丹模様も抽象的になるなど笠幸兵衛こけしを念頭に置いた今こけしになっている。細かいところでは、右のこけしでは笠の縁の裏側まで丁寧に紫色が塗られているが、左では省かれている。(本間直子作も塗られていない)

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