« 第332夜:ピーク期前夜の文吉こけし | トップページ | 第334夜:友の会旅行(1日目) »

第333夜:第2ピーク期の文吉(1)

Bunkichi_s40_kao 今夜で333夜という記念すべきところまで来た。全体の1/3に達したことになる。まだ先は長いのであるが一歩ずつ着実に進んでいこう。先夜に引き続き文吉をとりあげる。残念ながら第1のピーク期に当たるこけしを持っていないため、第2ピーク期のこけしとなる。参考文献としては「木の花(第八号)」の『戦後の佳作(其の八)』を拝借する。著者の北村氏によれば、第2のピークは昭和39年末から始まるとあり、昭和39年作が頭アップと全体像の2枚掲載されている。

Bunkichi_s40 本稿のこけしは「木の花」の昭和38年作とほぼ同種。こちらは胴底に「40.4.11 直」と鉛筆での記入がある。「直」は直接入手したものか、直送してもらったものか。いずれにしろ39年末から40年前半辺りまでは作風は変わらないようだ。このこけし、面描を良く見てみると面白いことに気づく。1つは眼点。どうも1筆ではないようだ。しかも墨の濃さを変えている。最初にやや薄い墨で半円形の眼点全体を描き、その上から濃い墨を向って右寄りに小さく入れている。このこけししかサンプルがないので今は明確に断言は出来ないが凝った描法を使っているようだ。もう1つは口。文吉こけしの説明に良く「ベロ口」という表現が出てくるが、このこけしの口がそれである。あたかもベロを出したように描かれているのである。なお、「木の花」の39年作はベロ口ではなく、40年作がベロ口なので、ベロ口は40年になってから描かれるようになったのかも知れない。なお、この第2ピーク期は鹿間時夫氏蔵の文六を目標にして作られたということで、胴模様には2段の牡丹が多く描かれている。

|

« 第332夜:ピーク期前夜の文吉こけし | トップページ | 第334夜:友の会旅行(1日目) »

肘折系」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188678/46685027

この記事へのトラックバック一覧です: 第333夜:第2ピーク期の文吉(1):

« 第332夜:ピーク期前夜の文吉こけし | トップページ | 第334夜:友の会旅行(1日目) »