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第345夜:巳之助の昭和型(たつみ初作)

Mino_syusuke_syowa_s41_kao 民芸店「たつみ」の指導による佐藤巳之助・昭一父子の周助型各種の復元はつとに有名である。その熱狂振りはこけし会の会誌などでも紹介されている通りである。当時、ようやく勤め始めたばかりの私にはそれらを購入する経済的な余裕はなかったのである。(たつみの価格は他の民芸店よりも高価であった) 従って、殆ど入手することなく今に至っていた。今月の友の会の入札に巳之助の昭和型が出品されていた。大きさは尺2寸ほど。今の私の蒐集対象からは外れた大きさである。だか、何故かそのこけしに惹かれてしまい入札したところ落札できた。今夜はそのこけしを見てみたい。

Mino_syusuke_syowa_s41 そのこけしの胴底には鉛筆書きで「41年12月 昭和型初作」と記入されていた。巳之助は昭和30年代から周助の昭和型を作っている。昭和41年というと「たつみ」で巳之助の周助型を頒布して間もない頃。従って、これは「たつみ」での昭和型での初作という意味ではないかと推測していた。横浜こけし会の会誌「こけし春秋」の第76号に金子二郎氏が、「たつみの巳之助こけし頒布」と題して巳之助の復元こけしの変遷を克明に記載している。早速、それを読んでみた。思った通りである。その部分の記事を引用する。『1尺1寸5分、41年12月作。原作は「こけしの美」169番鹿間蔵1尺3寸4分で復元第1作である。・・・後に三白眼と称されるものの初作である。』この型のこけしは、その後眼点が小さくなるとともにますます先鋭化され、その鋭い視線から巳之助の代表作となるのだが、それは私の感性からはそぐわないものである。本作ではそこまでの厳しさはなく、静かに対峙できるこけしである。

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