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第364夜:喜一のこけし(S14頃)

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24日の友の会1月例会で見た大沼秀雄さんの大寸こけし(尺2寸、高梨竹雄型)が忘れられず、今夜秀雄さんに電話をかけ尺の大きさで製作をお願いした。少し日にちはかかるそうだが出来上がるのが待ち遠しい。さて、今夜は友の会の入札で入手した佐藤喜一のこけしを紹介しよう。戦前の喜一こけしは1本持っていた(第273夜参照)のだが、それをすっかり忘れて入札に参加した。最低価が高めだったためか他には誰も入れず、私が落札することになった。口絵写真はその喜一のこけし。

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落札した喜一こけしを家に持ち帰り、所有の昭和15年頃の喜一と比べたり(写真②参照。右が本稿のこけしで左が15年作)、「木の花」や「辞典」を調べたりして製作年代を推定した。先ず、15年作と比べて胴が細みであり、相対的に頭が大きく見え、喜一らしいバランスのとれた形態となっている。胴下部の赤ロクロ線は3本で胴上部の赤いロクロ帯も大きくなく、その分中央の白地の部分が大きくなっている。胴模様の緑は殆ど退色しているが、上部の菊花は筆が太く、下部のあやめの4つの花弁も垂れていない。面描の眉目は15年作よりも筆に勢いを感じる。頭頂部のベレー帽は大きく、一番外側の黒ベレーは前頭部に比べて後頭部の方がやや太く、下がっている。このような特徴を「木の花」の解説と比べると、昭和14年作のこけしが最も近いと思われる。従って、本稿のこけしは一応14年作としておきたい。なお、木地は非常に軽くできており、「しなの木(マダ、マンダ)」と教えて頂いた。

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