第361夜:津軽の競作3(阿保正文)
阿保正文さんは昭和58年の生れ、阿保六知秀さんの息子である。平成17年の大学卒業後に父に弟子入りし木地修行を始めた。こけしは平成18年から作っている。六知秀型と幸兵衛型が中心であるが一作ごとに腕を上げ、幸兵衛型でも良いこけしを作るようになった。今回の型は笠幸兵衛。写真(2)に六知秀さんの同型(平成7年作)と並べてみた。ご覧のように、六知秀さんとそん色ない出来栄えである。木地形態はややずんぐりとしており、顔が四角い。胴のロクロ模様の配色は「原」に合わせている。外側に寄った瞳は若々しく凛としており、流石に若手工人の作と思わせる。笠の紫の縞模様が5本になっているのは「原」を知らないためか、それともアレンジしたものか(?)。正文さんは若いだけあって、豆こけしや細工物などにも積極的に挑戦しており、将来が大いに期待される。暖かく見守りたいものである。
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